DMMさんの金属素材74％OFFキャンペーンに乗っかりエンブレム類の製作の為以前チタンで製作した“HondaS500”エンブレムの発注を行いました。

やはりキャンペーンと言う事で若干混んでいるのか発注から３週間で今週末に入荷です。

早速“開封の儀”です。

先ずは比較用のエンブレです。

純正補修品として当時販売されたようです。

材質は純正標準品が多分アンチモン＋メッキ仕様だと思いますが後ほど純正品として販売されたのはアルミ＋メッキ仕様だそうです。

裏面と取付けボス径/ピッチは標準品と同じですがなぜか外形サイズが二回りほど小さいようです。

出来上がりもアルミダイキャスト性だと思いますが側面の形状/バリが多い等出来上がりもいまいちの様で特徴的な車名のS500連結部の細かな凸も全く再現されていません。

アルミ材質の関係かと思いますが硬度が低く取付け時に力を加えると変形等しちゃいそうです。

オーナーさんも上記点が不満で３Dプリントでの製作を依頼してくれました。

因みに現在ヤフオク!で出品中でしたが先ほど５諭吉で落札の様です。

アルミニュームにて３Dプリントにて製作しました。

アルミは金属粉末を溶融させベースプレートの上に垂直方向に積層する SLM（直接金属レーザー焼結法）という方式で造形されるのでどうしても表面のザラザラ感が残ってしまいます。

外周部のバリも若干残ってますが凸部は比較的表現できています。

アルミの材質の関係でしょうが純正リプロ品に比べれば格段の硬度/強度がありそうです。

SUS316Lというステンレス素材です。
高い引張強度、耐熱性および耐腐食性に優れている様です。

質感はアルミに比べて滑らかだそうですが流石に純正アルミ＋メッキと比べるとザラザラ感は残りますが細かな凸部の再現はもっとも良く欠損のような症状は全く見られません。

錆の心配はないのでエンブレトップ部が研磨等できればこれがベストなんですが。

３Dプリントの後に表面を磨く為にバレル処理を追加します。

実施についてお釜の関係だと思いますが最大サイズ200mm x 100mm x 100mmの縛りがあります。

全体の質感/バリの状態/凸部の感じ/サイズ感等がバランスされています。

表面のみちょっと仕上げればメッキ並みも望めそうです。

★総括

エンブレム等の製作という条件で新素材の評価をしてみましたが現状では“アルミニューム＋磨き”がベストと言う判定です。

先ず何よりも個人ベースで金型を用いず此処までの製品が作れるのに改めてびっくりです。

材質も樹脂は当たり前ですがチタン/アルミニューム/ステンレス等信じられないですね。

後は何を作るかですね。

現在コアなエンブレムの製作依頼やしゃれで作ってみようと思てるのもありますので今後紹介させて頂きます。

実は現在一品物のこんな設計/製作依頼も頂いてます。

当時四葉のクローバーマークで有名なレーシングメイトと言うメーカーさんからアフターパーツが販売されていました。

N360用もラインナップされておりこれは初期型N360のセンターコンソルに二つの追加メーターを取付けるアタッチメントプレートです。

取付け板金の上にゴム製の保護カバーが付くんですが御覧の通りボロボロです。

私だって見るのも初めてですから当然今では入手不可なので製作の依頼です。

何時ものようにノギス一本で採寸して設計です。

先ずは樹脂のPLAで試作です。

小一時間で出来ましたがここからが大変なんです。

実はプリちゃんのようなMDF形式のプリンターではどうしても表面や側面に積層痕が残ってしまいます。

左側の表面側は段差がありますので徐々に積層しなければいけないのでどうしても積層痕が残ってしまい、逆に平らな裏面は３Dプリンターのヒートベース部分に密着しますので比較的綺麗になります。

製品をさかさまにして印刷すれば良い訳ですが段差があるので出来ないので逆転の発想で高さ毎に分割して逆に印刷し出来上がったのを貼り合わせれば良い訳です。

早速CAD上で分割します。

プリントして接着します

左側が上面それぞれの面事にヒートベースに密着しているので最初のに比べ格段に綺麗です。

こんな感じであれこれ考えながらぼちぼち進めてます。

でもこれじゃあ商売にはならないですね　(-_-;)

新素材評価