母から最後の手紙 | 気まぐれブログ

気まぐれブログ

ただいまお休み中

母がいなくなってあっと言う間に一週間が過ぎました。
この一週間常に誰かが傍にいましたが、今私は実家で独りぼっちです。

誰かがいると気が紛れるのですが、一人だとどうしても母の事が思い出されて、泣けてきますしょぼん


一昨日の朝、母の祭壇がばらされました。今は父の時から使っている小さい祭壇になっています。

葬儀屋さんは買ってもらおうと色々勧めてきますが、母が書き残してくれていたので、必要のない物は買わずに済んでます。子供たちが困らない様にしてくれてた事感謝しています。

母は几帳面な性格でした。
自分が亡くなって葬儀屋さんに車の手配をする所から書きしるしてありました。
電話番号から書いているのです。普通の人はこんな事考えないと思いますが、母はそういう人でした。

最期の最期まで母はいつもの母だったのです。


先日、母の金庫を開けると、家族一人ひとりと親戚の伯母と伯父、友人に宛てた手紙が12通入っていました。

昨年、再発が判って再入院する前に書いていたようです。まだまだいつもの母の綺麗な字です。

ここに紹介させてもらいます。


Nへ
 あなたも疲れたでしょうね。細い身体でよく頑張って手助けしてくれました。心より感謝しています。一緒に寝起きしてくれたのも嬉しくて、書いている今、涙が出てよく書けません。
急に全員に書きたくて、夜九時になりますが書いているわけです。
元気が少しでも残っている内にと思い、悪くなると書けないので。

 もっと一緒に居たかった。
家族皆のためにも、元気でいて下さいね。
S(長女)・M(次女)も可愛い、大好きです。幸せになる様に。
大きくなったら、バァバのこと話してね。


可愛い娘、N
心よりありがとうございました。


平成二十一年九月九日   冬子



あえて母の名前は伏せませんでした。

母はこの頃からもう善くならない事は分かっていたのでしょう。
それでも治療を続けてくれた。本当に辛く、苦しかったと思います。

今はもう苦しくなくて自由なんだよね。


お母さんに会いたい・・・。