今日は、通販で先行予約してた明日発売の龍玄とし(以下Toshl)全プロデュースの「ORDINAL STRATA CHARACTAR SONGS 1(略称オデストキャラソン1)」が届いたので、きちんとした身支度を済ませてから全曲を聴いてみた。
メインテーマの「CRYSTAL MEMORIES」「時の海へ」は、シングル盤でも付かなかった歌詞がようやくついて、歌詞の世界観がより明確的になった。
3曲目から9曲目までがキャラソンになり、その内4~8曲目が名クラシック音楽をアレンジした曲となっている。
ここでは、その各曲の基となったクラシックの名曲について紐解いてみた。
4:奇跡のプレスト(ショパン「幻想即興曲」)
Toshlのソロライブをサポートしているピアニスト、小瀧俊治(以下コタッキ)とのコラボ曲である。コタッキの奏でる幻想即興曲の音色に、Toshlが解き放つ上質で力強く落ち着き感ある高音美声が、ミステリアスながらも美しいショパンの世界を演出していて、とても感動する。
5:運命のサティ(ベートーヴェン「交響曲第5番《運命》」第1楽章)
コタッキと共にToshlのソロライブをサポートしているギタリスト、CUTTのソロ曲である。ロックで奏でる運命の動機は、クラシックで聴く以上に緊張感と躍動性がある。やはり、ベートーヴェンの音楽はロックでアレンジすると、よりハードでへヴィな世界観を演出できて、とてもイイ。
6:永遠のロダン(サラサーテ「チゴイネイルワイゼン」)
ヴァイオリンの名手であるサラサーテの名曲を、ロックアレンジでパガニーニばりの超絶技巧に仕立て上げた曲である。
7:泡沫の魔術師 ネロ(チャイコフスキー「白鳥の湖」より「情景」)
Toshlと同じX JAPANのメンバーかつリーダーのYOSHIKIが最も好きだというあの名曲が、Toshlのアレンジによって恐ろしい魔術師へと変身していった。やはり、バンド内での恐ろしい魔術師はYOSHIKIなのかと思う。
8:時の神 レスティア(J.S.バッハ「管弦楽組曲第3番」より、第2曲「エール」)
バッハは音楽家たちにとって偉大なる神である。それと同じように、レスティアはアスセナにとって偉大なる神である。だからこそ、私達はバッハのように偉大なる神を崇拝し、自分の過ちを清めるべきだと改めて思う。
おまけで、最後にAbemaTV内「BPM」でも聴いた、「龍玄とし」名義によるピアノ弾き語り版「マスカレイド」は、オリジナルよりも繊細で力強く美しい人間の姿を描いていてとても感動した。
と、いろんな感じで久々のブログとしては長大になったわけだが、音楽の内容としてはとても充実したものであった。
Toshlでもロックとクラシックの融合が十分可能であるとともに、力強く落ち着きのある世界観を演出できる。
これが、彼の均整とれた音楽だと思う。
全世界を救済に導く彼の音楽が、このCDから伝わってくるような気がした。
やはり、最高級の保養音楽である。