ハービー・ハンコック5 | Review

Review

エンターテイメント評論(本、映像、音楽、お笑い…)



「Four and more」のメンバーからマイルスの代わりにハバードが入った面子。当時のJAZZ界における最高のメンバーだと思う。


表題作(「Maiden Vayage」)…今でこそ普通に聴いてるが、モード全盛になりかけていた時期とはいえ、初めて譜面を渡されたメンバーはBeBopでもなく4ビートでもないこの曲をよく料理したというか、対応力が凄いというか、だからこそ名盤として現代に語り継がれているともいえるが…本当に見事な演奏。


The eye of the hurricane…これも今でこそ普通に聴いてる曲だが…初めてやったメンバーは5つ取りってなんなん?って感じだったのではないか。


Dolphin dance…美しい曲ではあるが、技巧を凝らしたこの曲、初見でやるにはプロでも相当難易度が高かったはず…楽譜を早い目に渡し、個人練の期間をある程度取ってからレコーディングに臨んだんやろか…などとどうでもいいろことを考えてしまうほどに、テーマ、それぞれのプレイヤーのソロ、ベースライン、ドラムのダイナミクスすべてがパーフェクトな出来!この曲についてはお披露目のこの演奏を超えるものを聴いたことがない…この曲のハンコックの演奏で四拍三連なるものを初めて理解しました…