嘉門達夫のアルバムの完成度としては随一。スタジオ録音とライブ音源(主に弾き語りのショートソング)が交互に展開されるが、そのスタジオ録音のクオリティがエグい(発表はバルセロナオリンピックより前の1989年)。
「ハンバーガーショップ」…ずばり“アリス”オマージュ作品。冒頭のアコギのストロークとリフから引き込まれる。コーラスの「あーっ」「えーっ」のがなりもそれっぽい。セリフのやり取りは元落語家の面目躍如たるテンポ感&疾走感で惚れ惚れする。ライブでは「血液型別ハンバーガーショップ」というのもやっていた(どっかに音源転がってへんかな…)。
「学問」…ヨーロッパの「The Final Countdown」へのオマージュ作品(だと思う。最近になって元祖の曲を聞き、確信した)。伴奏のシンセのサウンドが秀逸。エレキのカッティングもカッコいい。
「FUTAMATA」…携帯電話、メールもまだこれからという時代の懐かしい「キャッチホン」が味わい深いネタ。
「うしろ姿」…ライブ音源。ツッコミのエコーに会場大爆笑。