M-1グランプリを放送で見たのは2003年の第3回からなので、第1回と第2回はDVDで見た。第1回の堂々優勝者が中川家なのだが、番組が始まった当初は出演(挑戦)するほうも半信半疑で、優勝する意気込みはそれほどなく、あくまでも仕事の一環ぐらいの感覚だったとか。1回戦の漫才の映像を見たが、制限時間になったところでサイレンが鳴り、それに怒る礼二というのが妙に面白かった。二人もそこでスイッチが入ったらしく、その後は切り替えて意欲的に取り組み、決勝では出番順トップながら最終決戦に残り、見事ハリガネロックを破る結果となった。
漫才としての型は確立されていて、新鮮さはないものの安定感のある面白さ。ただ中川家の本当の意味での凄みは「即興コント」。アメトーーク!の「即興コントすぐやる芸人」友近・次長課長との絡みはまさに至高の芸。カメラ回ってなくても普段からこんなんなんかも…
「兄弟でコンビ組んでる芸人」かなんかで聞いたエピソードでは、お笑いに誘ったのは兄の剛だったとのこと。今では弟の礼二が引っ張っている図に見えるが、そこが兄弟漫才師の絶妙なバランスになっている。
かつては「東京にハマってない芸人」を自称していたのが、じわりじわりと地力を付け、すっかり全国区に。
近年親近感を持って見ているのが、不定期にNHKで放送される「鉄オタ選手権」。独特の着眼点で構成も面白い(最近少し、出演者が鉄オタを演じ過ぎているきらいはあるが…)。ここでもMCをしながら大はしゃぎする礼二と、一歩引きながらもポイントでボケる剛というコンピ芸が見事で、なんかほっこりする。
と、ここまで書いて昔買った「笑う鉄道」の存在を思い出した。2009年発行の初版本で、写ってる礼二もなんだか若々しくてかっこいい。これが「鉄オタ選手権」のルーツ?






