筒井康隆5壮大な物語。人生は旅のようなもの…と例えられるが、ここまでスケールが大きく波瀾万丈過ぎると不思議な味わいに。ちょっと主人公がモテすぎるきらいがあるが。様々な能力者が登場。一つ一つのお話は割とあっさりと終わるが、ある種の余韻があり、それもまたよし。主人公が人類の残した書物を読みふける章が印象的。これは筒井自身の願望が投影されているのかも。1986年に刊行の作品だが、2014年頃再び話題に。真の傑作は年月を経ても輝く。