そして、今、注目されているのが、石川県公式アカウント(@motto_ishikawa)により「石川県外の方に分かりやすい画像」としてシェアされた地図。

出典:アニメ作家 名取祐一郎さん(@natoriyuichiro)

出典:アニメ作家 名取祐一郎さん(@natoriyuichiro)

石川県のアニメ作家・名取祐一郎さん(@natoriyuichiro)が、依然、復旧作業が続く能登地方と、金沢市などの日常生活を取り戻している加賀地方との被害状況の差をわかりやすく伝えたもの。同じ石川県でも観光に支障がないエリアの宿泊キャンセルが多くなっています。石川県の馳浩知事が、「能登には来ないで」「でも石川県には来て」という呼びかけをした意図がわかります。

出典:アニメ作家 名取祐一郎さん(@natoriyuichiro)

出典:アニメ作家 名取祐一郎さん(@natoriyuichiro)

また、1月16日にポストされた石川県の地図に、「ご要望が多かった富山県の被災状況の地図も作りました。」と1月19日には上記の地図も作成されました。

子育てを機に東京から移住して10年以上となる名取さん。石川県内と県外の両方ともの視点があり、アニメやデザインの仕事を活かせるご自身の役目として、地図を製作したと言います。

「県外の方は石川県、北陸の事ってほぼ知らないんです(笑)金沢しか地名を知らず、位置関係が分からない方が大多数です。

地震で輪島、珠洲など被害が甚大な県北部の報道が多いのは当たり前ですが、その反面、私が住んでいる震源から遠く離れた県南部は被害が少なく日常生活を送れています。

東日本大震災の時の福島県もそうでしたが、報道と現場のギャップが大きく、今回の石川県も県全体が被災地の印象を持たれていると感じました。」と名取さん。

「情報デザイン」としてわかりやすく伝えるのが難しいとしながらも、なるべくシンプルにして、文字や色のメリハリに気を配ったそう。

東京から移住された石川県内在住のアニメ作家だからこそ石川県の被害状況とサイズ感のわかりやすい地図となったのでしょう。

奥能登から金沢市周辺の距離感

大きな震災が起こった際、同一の県内でも比較的被害少ない地域にも起こるのがこうした風評による観光への影響。同じ県内でも被害の少ない地域で地元経済を回さなければならない状況です。全国各地でも「北陸を食べて応援」の催しのニュースも聞こえて来ましたが、石川、富山だけでなく、新潟や福井を含む北陸地方の観光への影響は大きいようです。

北陸新幹線の金沢-敦賀間は、2024年3月16日開業予定。北陸観光も一層近くなります。

北陸新幹線の金沢-敦賀間は、2024年3月16日開業予定。北陸観光も一層近くなります。

これから、ボランティア考えてる方は参考にしてください。