生きていくなかで泥沼にはまってしまうことはよくある。人生の迷路の脱出方法を、僕の闇の高校生活と絡めて紹介しようと思う。

高校入学時、頭脳の良し悪しこそが今後の人生の成功と失敗を分けると信じていた。勉強こそが全てだと信じていた。だから僕は1日9時間もあるバリバリの特進に進んだ。しかし、1年が経とうとしたころ、高校の勉強はほぼ、人生100年の中の大学受験にしか役に立たないということに気づいた。頭にいくらいろんなことを詰め込んでも行動のないところには何も実らないことに気づいた。このままここにいては腐ると思いながらも、多くのしがらみで生活環境を変えられなかった僕は鬱になった。時には8時間目に登校するなど、半分不登校の生活になった。周りとの相談でコースを変えることができた時には3年生になっていた。それでも、最後の1年だけはそれなりに納得のいく高校生活を送ることができた。

以上のような高校生活から、迷路の脱出方法として次の6つが挙げられる。

1.凝り固まった信念に気づく
 勉強こそ全てだと思い込んでいることに気づいた。

2.自分の考えていること全てを信じない
 基本的に3年間ずっと特進の環境にいなければならないという自分の中の事実は、僕のものの見方に過ぎなかった。鬱になる必要はなかった。

3.役に立たないものは捨て去る
 最終的に大学で学ぶ選択をしたものの、役に立たないと思った勉強への固定観念、特に興味の湧かない知識は特進コースとともに捨て去った。

4.迷路の外、ありそうもないことに目を向ける
 コースを変えるという普通はありえない選択をした。

5.新しい信念を持つ
 行動することの先に結果があると考えるようになった。考え方を変えても自分は自分のままである。

6.信念に限界はない
 迷った時、何回でも信念は変えられる。信念が変わるたびに何者にでもなれるし、いろんな経験ができる。迷ったときこそ目の前には無限の可能性が開けている。

後悔ではないが、コースを変えるのではなく、学校を辞めるということも一つの可能性だったのではないかと、今では思う。