思いがけず出会った墓所
静寂な空気が漂う山門をくぐり
ご本尊様に手を合わせたのち
足を進めた静けさに
数多くの墓標の中
懐かしい名前を探したけれど
わからないまま、自分に納得させた。
俗名であるはずがないから、仕方ない…
諦めて、改めて心を落ち着けてから
御陵に拝する。
多くの卒塔婆で目をとめた塔。
心惹かれて、手を合わせた。
不思議な感覚に包まれて
この塔を知ることができただけでも
よかった…と思えた。
年末の休みで、書店で探したり、検索してみたり…
おそらく、以前には
撮影禁止ではなかったのかも知れない。と
思えるほど、多くの情報があった。
昨日、手を合わせた塔が
そうであったと教えられた。
ありがとうございました。
感謝しかない気持ちでした。

判官びいきの私にとって
鎌倉時代は
あまり、好きではない時代。
日本史からは、ほとんどの事が抜け落ちている。
頼朝も北条政子も、知ってはいたけど、
実朝は、甥の公暁の手によって、鎌倉の鶴岡八幡宮で落命する悲劇の人。
文学的には、
小林秀雄「実朝」、太宰治『右大臣実朝』、吉本隆明『源実朝』を
読んだことがある。
それでも、あまり印象深く残ってはいなかった。
『金槐和歌集』が実朝の歌集であることと
かの藤原定家に和歌を学んだ。
都にいる定家と、鎌倉の実朝。
文のやりとり…など
どのような教授がなされたのか。
疑問もそのまま、遠い彼方にうずもれていった。
それでも、少しは覚えていた実朝の和歌は、
わかりやすくてストレートな表現が多く、
縁語、掛詞を多用して、奥の心情を考えることもなかったなぁ…と
改めて思う。
検索していて見つけた講義では、
なるほど…と、納得することがたくさんあって
思わぬプレゼントを頂けたような気持ちがしました。
2022年、本当に忘れていた感覚に
自分が好きだったいろいろな事を思い出す時間を
一年の最後に贈られたような気がします。
ありがとうございました。