登場人物
店主: 陶次朗/出身地(東京)/年齢(62才)/履歴(30年間美術鑑定を営む)

《お客様プロフィール》
お客様:酒井絵美/性別女性/既婚/31才/東京都出身(現在東京・ファッション業界勤務/(料理を趣味としている)
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【酒井さん】今日は。
【店主】いらっしゃいませ。
【酒井さん】拝見させて下さい。
【店主】どうぞ手に取って見て下さい。
【酒井さん】色々な器があるんですね。
【店主】ハイ!焼物屋ですから。
色々取り揃えてありますよ。
【酒井さん】以前、開店の際に来店された佐藤さんの知合いなんです
料理を趣味としていて今回、作る盛付の皿を探していてと話したら
陶次堂にとても良いものがあるから一度行ってみたらと声をかけられまして。
【店主】そうなんですか。
どんな皿、鉢がよろしいですか
【酒井さん】家には、織部・志野・他、ギャラリー、デパートなどで買った器があって
今回、備前の器に盛ってみようかなと?
【店主】そうですか
でわ、こんな器は、いかがですか?
作家は、備前長船の松原晋司さんの器で
あまり造型に拘らずシンプルな使う器を造りますよ。
作家さんの作品の良いところは、仕上げの上手さと盛付を考え造っています。
昔の作家さんは、シンプルで料理を引き立たせる器を造っていましたからね
ご存じの魯山人先生も器は料理の着物だと言って自ら料理を盛り付ける皿、鉢など焼いていましから。
【酒井さん】そうですね。
確かに魯山人先生作品も料理の器が多いですね。
【店主】1点は、四方鉢で深みがありますから和食なら汁を入れても大丈夫で
フレンチ、イタリアン、中華など多様に使われますよ。
もう1点は擂鉢で、季節がらお素麺など良いですね
牡丹餅がとても奇麗に映えますよ。
【酒井さん】この二点の作品をいただいていきます。
【店主】ありがとうございます
盛付され写真などお取り頂きましたら是非とも見せて下さい。
ありがとうございました。
佐藤さんにも宜しくお伝え下さい。


(登場人物・ストーリーは、ノンフィクションで描いておりまが備前の作家、松原晋司は、ご本人の氏名を使わせて頂きました。)



気まぐれ開店、陶次堂


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