放送大学が今年で創立40周年になったそうです。
創立から25年ぐらいは地上波、衛星放送やBS、ラジオなどで
良質の動画(音声)授業が受講できる唯一といっていいい
存在でしたが、ここ15年程インターネットを利用した通信制大学
が多数設立され、スクーリング不要でネット授業だけで卒業できる
大学もあり、大学空白地帯に住む社会人学生にとって選択肢が
増えたいい時代でした。
ただ、これからは大卒者人口がどんどん増え、リカレント
教育も大学に行かずとも、いろんなネット配信講座がある時代
ですので、多くの通信制大学が学生募集に苦しむことが
予想されます。
放送大学もweb単位認定試験やスクーリングがオンライン授業でも
受講できるため、実質通学無しで卒業できる状況で通いやすく
なったのですが、それでも学生数を維持するのは困難になりつつあります。
(すでに大学院は大幅な定員割れが続いている状況ですし)
母校なので、生き残ってはほしいのですが、Zen大学のような
強力なライバルとの競争の中で少しづつダウンサイジングしていく
ような気がしております。
国庫から毎年70億円以上の補助金を得ている放送大学と
補助金ゼロのZen大学との関係を考えると相当な存在意義を
外部に向けて発信しつづけないと現状のまま存続は厳しいかと。
まあ、今後多くの私立大学が募集停止や廃業するところが出てくるので、
つぶれた大学の学生の受け皿として機能させることに存在意義を
見出すことは可能かもしれませんね。
次の50周年が来ることを願って
ではまた。