熟練コスメ職人トミー赤薔薇です。

 

 

25年以上、スキンケアコスメの商品開発をやってます。

 

 

数々のスキンケアコスメを世に送り出してきました。

 

 

また、お肌の悩みやスキンケアに関する相談、コスメ(化粧品)業界に就職・転職を考えている方のご相談にも応じています。

 

 

ブログ更新が遅くなってしまいましたが、今回は「ビタミンC美容」についてお話したいと思います。

 

 

ビタミンC美容は1960年代から皮膚のメラニンの生成を抑制する「美白剤」として利用されてきました。

 

 

1990年代にはその抗酸化機能(皮膚の老化を促進する活性酸素の除去)から、アンチエージングの成分として世界的に注目を集めてきました。

 

 

また近年では、皮膚科や美容整形外科領域でレーザーケアやケミカルピーリングケア成分としても用いられています。

 

 

ビタミンCはいろんな食品等の酸化防止剤として使われているように、それ自身が酸化しやすく、化粧品に応用するには剤の中で酸化しにくく、皮膚に塗ると効果を発揮するように化学的に処理されています。

 

 

それらをビタミンC誘導体と呼んでいますが、いろんな種類のビタミンC誘導体が開発されています(下図)。

 

 

出典:伊藤ら、フレグランスジャーナル、2015年9月号

 

 

それらは皮膚に塗ると本来の効果を発揮するビタミンCに変換されるプロビタミンCと呼ばれる化学物質です。

 

 

中でも化粧品に最も汎用されているのは、グルコシド(糖)で化学修飾されたビタミンC-グルコシド(AA-2G)です。

 

 

製剤中では比較的安定(安定に保つためのノウハウが必要)なのですが、皮膚に塗るとグルコシドの部分が取れて(加水分解といいます)ビタミンCに変換され、効果を発揮します。

 

 

多種多様のプロビタミンCが開発され、いろんな用途に使用している国は日本とも言われており、それらの効果についてはまたの機会にご紹介したいと思います。

 

 

最後まで読んで頂き、ありがとうございました!

 

 

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