熟練コスメ職人トミーです。
25年以上、スキンケアコスメの商品開発をやってます。
数々のスキンケアコスメを世に送り出してきました。
また、お肌の悩みやスキンケアに関する相談、コスメ(化粧品)業界に就職・転職を考えている方のご相談にも応じています。
今回のテーマは、「美容液の役割」についてお話したいと思います。
美容液もスキンケアアイテムの一つですが、化粧水や乳液、クリームとの違いとしては「肌悩みや特定のスキンケア効果に特化」している点が異なります。
例えば、肌荒れを防ぐ抗炎症作用やシミやソバカスを防ぐ美白効果、ハリや弾力を与えてシワを改善する効果など、厚生労働省が承認した有効成分が配合された薬用化粧品(医薬部外品)として販売されているものが多いです。
日本での医薬部外品の製造販売は厚生労働大臣の承認が必要で、厚生労働省に申請書類を提出して、承認を受ける必要があります。
特定の美容効果を訴求するために、その効果に応じた有効成分を所定濃度配合する必要があり、その品質や安全性についても厳しく審査されます。
化粧品と医薬部外品の違いについては、薬機法という法律が関わっていて小難しい話になるので、またの機会にお話したいと思います。
特定のスキンケア効果を訴求できる有効成分の例として、
代表的な美白有効成分には、ビタミンC誘導体やアルブチン、トラネキサム酸、プラセンタエキスなどがあります。
また代表的なシワ改善の有効成分には、ニールワン(日本発、2016年)や純粋レチノール、ナイアシンアミドがあります。
中でもナイアシンアミドは、「シワ改善」「美白」「肌荒れを防ぐ」の3つの効能をもつ有効成分として認められています。
ナイアシンアミドは、ビタミンB群の一種でシミの原因となるメラニンの生成を抑え、真皮層でコラーゲン産生を促すことが知られています。
最近は、このナイアシンアミドを配合した「シミ予防・シワ改善・肌荒れ防止」の3つの効果を訴求したスキンケア商品も増えてきています。
ナイアシンアミドはレチノールと比べて作用が穏やかなため、肌が弱い方にも使えます。
ひとつの商品でいろいろケアしたいという方には、ナイアシンアミドが配合された薬用化粧品を試してみるのもいいかもしれないですね。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました!
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