熟練コスメ職人トミーです。
25年以上、スキンケアコスメの商品開発をやってます。
数々のスキンケアコスメを世に送り出してきました。
また、お肌の悩みやスキンケアに関する相談、コスメ(化粧品)業界に就職・転職を考えている方のご相談にも応じています。
今回はスキンケア小話として、エージング肌への紫外線対策の重要性についてお話しします。
紫外線を浴びることによって肌が黒くなり、シミが出来やすくなることは既にご存じのことかと思います。
最近、大手化粧品メーカーの資生堂が、「加齢によって、紫外線によるシミの発生・悪化のリスクが高まる*」ことを発表しました。
*https://corp.shiseido.com/jp/newsimg/3759_a9n73_jp.pdf
若齢あるいは加齢したヒト由来の皮膚の細胞(表皮細胞)を用いて、日常の紫外線量をあてた場合のシミの出来やすさの違いを実験で確認しています。
その結果、若齢の表皮細胞とともに培養したメラノサイト(メラニン色素を作る細胞)と比べ、加齢した表皮細胞とともに培養したとメラノサイトの方が活性化されることがわかったそうです。
なぜ加齢した表皮細胞の方が紫外線をあてた場合にメラノサイトを活性化するのかについては、少し専門的なお話になります。
紫外線を浴びると肌が赤くなって、ヒリヒリしたりすることがありますよね?
これは、紫外線を浴びた表皮細胞から炎症性サイトカイン(IL-6)という物質が分泌されるからで、「肌がダメージを受けてるよ」という危険信号を発しているのです。
このIL-6という物質を受け取って、炎症に対する生体反応を細胞内に伝える受容体(IL-6レセプター)が加齢によって増えること、そしてIL-6レセプターが多いほどメラノサイトが活性化することがわかったそうです(メラニン色素をたくさん作って防御しようとしている?)。
なんだか、難しい話になってしまいましたが、要は「加齢に伴って、紫外線を浴びるとシミができやすくなってしまいますよ」っていうことを明らかにした訳です。
なので、シミが出来るリスクを下げるために日常の紫外線ケアは怠らないようにしましょう!
最後まで読んで頂き、ありがとうございました!
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