わたしたちは、
この世に存在しているほとんどのことを
知らずに生きている。
自分の今いる世界がすべてのように思うけど、
実は、知っていることなんて、ほんの一握り。
一歩、右に足を踏み出せば、
見たこともない世界が広がっている。
三歩踏み出せばもう、
全然知らない世界が
キラキラしながらこっちを向いて待っている。
だから、流行なんてどうでもいい。
すべては自分の目と耳と心で感じ取りに行かないと人生もったいない！
だってわたしたちは、生きているんだから！
いつの頃からか、
わたしはそんな風に思うようになっていた。
* * *
2011年の夏、
わたしはワークショップというモノに参加するために
恵比寿のある会場に向かった。
それまで一切そういう類いのものには行ったことがなく、
4日間で10万円するものだったので
ほんの一瞬、躊躇った。
だけれども、
多くの成功本を目にしていたわたしが「何かが違う」と瞬時に思えたのは、
こんな言葉を目にしたからだった。
・思い込みや恐れを特定しないと、あなたの思う人生は創造できません
・なりたくない自分を愛さない限り、なりたい自分にはなれません
ん？
どういうことだろう？？
もちろん、
なんのことやら全くわからなかったけど、
・なりたい自分をイメージしましょう
・なりたい自分を潜在意識に叩き込もう
みたいなことばかりが声高に言われている時代、
何やら全く違うアプローチだな、ということだけはわかった。
だから、わたしは決意した。
10万円もするそのワークショップに参加してみようと、
自分の直感だけを頼りにワクワクしながら参加を決めた。
普段の土日なら、
友達と買い物したりスポーツをしたり、
そんな日常が当たり前だった。
でも、わたしはあの日、
最初の一歩を踏み出してみて思ったんだ。
わたしが知らないこんな世界があるのか、と。
人生について学ぶ、
そこにお金を費やして真剣に取り組んでいる人がこんなにもたくさんいるのか、と。
だからわたしは、
あの日の衝撃を一生忘れることはないだろう。
となりの部屋でやっていた
「セックスレス講座」もかなり盛り上がっていて興味があったけど、
「わたしの知らない世界がこんなにもたくさんある！」
そう思ったことだけは確かだった。
そして、そんな出会いを掴めたことが、
わたしには、ただただ嬉しかったのだ。
この世には、
あまりに多くのものが溢れていて、
それぞれの人が、それぞれの出会いを繰り返す。
次は、どんな素敵な出会いが待っているのだろう・・・！！
そう思うだけでワクワクすることができるなら、
それだけでもう、
人生は明るすぎるバラ色なんだ！と思いませんか？
体中に衝撃が走った一曲の音楽。
蛍光ペンを引きまくった一冊の本。
価値観がガラガラと崩れて行った衝撃的なワークショップ。
もしもわたしが、
ちがう音楽に出会って
ちがう本に出会って
ちがうセミナーに出会っていたならば、
人生、まったくちがうはず。
売れてるから、という理由だけで音楽や本を選び、
人気があるから、という理由だけでセミナーを選んでいたのなら、
わたしの人生、180度ちがうはず。
すべては自分の感覚だけで選んでいるからこそ
そんな自分が愛おしく、
これからも情報に左右されない自分でありたいと、強く強く思うのだ。
今日も明日も色んな出会いが待っている。
限りない出会いが待っている。
誰がなんと言おうと
「わたしにとってはこれが最高！」という出会いをしっかりキャッチできるなら、
人生というのはいつだってカラフルで、
あまりにも鮮やかすぎる光を永遠に放ち続けてくれるはず。
だから、すべては、
自分の目と耳と心で感じ取りに行かないともったいない。
情報なんかに左右されてたら・・・、生きているのにもったいない。
nina*