今年の8月、
実家に帰った時に、
母といろんなバトルをした。
わたしが
軽はずみに言った一言なのに
やたらと母が食いついてくる。
いや、正確には、やたらと食いついてくるように、わたしには(!)感じられた。
あれは、
ダイニングテーブルで二人で話していたときのこと――。
「ママはさぁ、
郵便物をテーブルの上に放置しちゃったりしない?」
「しない、しない。絶対、しない!」
完璧主義すぎる母が
放置したりするわけないのに、
なぜか、わたしは
こんな話題を持ちかけた。
「郵便物とか、どっさりある時、どうするの?
とりあえず、ドサ!ってテーブルに置いたりしない?」
「イヤイヤ!そういうの、絶対イヤ!」
そんな光景、
想像しただけでもムリ!というように
超~イヤさそうな顔をしながら、そう言った。
「でも、すぐに読めないものとかもあるよねぇ?
そういうとき、どうするの??」
「すぐその場で全部開封する!
捨てるか、棚に入れるか、絶対すぐやる!」
「へぇ~、ホントすごいよねぇ~。
わたし、郵便物ってホントに苦手(笑)
とりあえず置いといて、
なかなか封開けないのなんて、しょっちゅうだよ
」
今、思っても、
なんであのとき、
こんな話題をしたのだろう。
ちょっとした笑い話にもならない
他愛もない会話のはずだったのに、
その後、
とつぜん母が言ったのだ。
あなたはヘンなセミナーなんて受けてないで、
もっとそういうことをちゃんとできるようになりなさいっ!!
・・・はぁ???
わたしは本当にビックリした。
郵便物なんて
わたしが放置していてもオットがけっこう開封してくれる。
それでウチは回ってる。
たまに、
「あっ!こんなモノが埋もれてた!ごめ~ん
」
なんてこともあるけど
それで死んだりするわけじゃない。
我が家にとっては何の問題もないのだ。
なんで、ママにそんなこと言われないといけないわけ??
そう思ったけど、
バトルするのも面倒だったので
とりあえず、不自然な笑いでその場をごまかした。
「あっはっは・・・」
*
その後、わたしは何回も思った。
なんで母は、わたしの欠点を見つけては
それをいつもツツクのだろうって。
自分が超完璧主義だからって
娘にも完璧な女性像を押し付けて、
少しでも完璧じゃないところを見つけると
そこがダメだ!って怒るのだ。
もう、35だよ??いい加減にしてよ!と思ってた。
そして、
ずっと思っていたの。
完璧主義を押し付けてほしくない。
わたしが完璧でないことを許してほしい。
完璧じゃないニナちゃんでもイイヨって、なんで言ってくれないのよ!
というように・・・。
でも、わかったよ。
さっき、ようやくわかったよ。
そもそも、自分から持ちかけた話題で
どうしてここまでイヤな思いをしなければならなかったのか。
わたしと母のあいだで
いったい、何が起こっていたのか。
文章にできるかわからないけれど・・・
ようやく!
わたしはわかったよ!!