この記事は6月20日過ぎに書いていたのですが、
市長選の応援のため、すっかり保存したままになっておりました。

その後、セクハラヤジについては、様々な展開がありましたね。
民主党の山下太郎都議が「がんばれよ」「動揺しちゃったじゃねえか」
と発言をしたことを認めたとの報道がありました。

山下太郎都議が塩村文夏都議へのやじ認める「自民席に非難するため」
http://www.huffingtonpost.jp/2014/06/28/taro-yamashita_n_5540510.html
ハフィントンポスト 朝日新聞デジタル 執筆者:朝日新聞社提供
2014年6月29日9時44分

これは、発言自体には問題性はないと考えられますが、
このタイミングで認めたことは、後出し感が否めません。

更には、日本維新の会の上西小百合衆議院議員に対するヤジは、
自民党の大西英男衆議院議員によるものであったとの報道もありました。

衆院総務委ヤジは自民・大西氏 維新女性議員に謝罪
http://www.nikkei.com/article/DGXNASHC0401O_U4A700C1000000/
日本経済新聞電子版 2014年7月4日15時51分

これらをうけて自民党は、発言に注意を促す通達を出したとのこと。

ヤジ問題「発言に注意を」 自民、通達で収拾図る
http://www.asahi.com/articles/ASG775T4MG77UTFK00J.html
朝日新聞デジタル 2014年7月7日21時09分


こういった通達がなされること自体が何とも情けなくはありますが、
前のブログで書きましたが、政権批判にも繋がるヤジ問題を重くみた、
ということでしょう。

一方、塩村都議ご自身の過去の不適切な発言に対して、
ネット上では、追求のため大変盛り上がっており、

ご本人も謝罪するという事態になっています。

年の差婚「気持ち悪い」、羊水発言に同情…塩村都議問題ツイートにネットでの批判やまず
http://www.j-cast.com/2014/06/30209142.html
JCASTニュース 2014年6月30日18時45分

ヤジにしろ、不適切な発言はそれ以上でもそれ以下でもありません。
謝罪する事態を招くこと自体が軽率な言動の結果であり、
「口は災いの元」という諺の証明でしょうが、
何しろ、悪かったことはきちんと謝ることが第一です。
ただし、謝れば済むといった類のものではないことも、
指摘しておかなければなりません。

今回の一連の騒動から見えてくる問題の本質は、
大きく分けて次の4つになるでしょう。
①ヤジ自体の良し悪し(ヤジが良いことか、悪いことか)
②ヤジの内容(女性蔑視の内容ではなかったか)
③倫理観(政治家、或いは男性、女性としての意識)
④議会の体質(安易にヤジを容認していないか)


都議会でも、各会派に再調査を依頼するとの報道もありましたので、
このヤジ問題は、もう少し尾を引きそうです。
犯人探しも勿論必要なことではあるでしょうが、
上記の4つを念頭にこの問題を追っていかないと、
個人の発言の粗探しに終わってしまいます。


政治家として、というより人間としての良識と道徳を持ち…
というのは、当然のことだと思っているのですが、
どうもそうではない方もいらっしゃるようです。

マックス・ウェーバーは”職業としての政治”の中で、
虚栄心は政治家が克服しなければならない気質として挙げていますが、
一連のヤジも、ここに端を発しているのでしょうか。