東武東上線をご利用の通勤客の皆様、本日は大変お疲れ様でした。
すでに報じられているように、東武東上線の川越市の踏切で、
トラックのクレーンが送電線に接触して炎上、さらに停電になった影響で、
4時間半も運転を見合わせる事故がありました。

東武東上線、4時間半運転見合わせ
http://www.asahi.com/articles/ASG6C6R9XG6CUTIL040.html
朝日新聞デジタル 2014年6月11日21時21分配信



東武東上線でクレーンが炎上!燃え上がる様子がツイッターで話題に
http://www.yukawanet.com/archives/4691548.html
引用・転載、全て自由とのことでしたので、秒刊SUNDAY様より画像をお借りいたしました。


事故発生が、16時半頃ということで帰省の時間帯にぶつかり、
多くの方が大変なご苦労をされたことと思います。

かくいう川越通勤の私の妻も、まさしく今回の事故の影響を受けました。
川越駅から電車が発車した直後に突然車内が停電となり、
川越市駅で止まって、乗客全員降ろされたということです。

今日は、前々から一般質問の準備にあてる日としていたので、
午前中に市民の方の相談に伺う以外は特に用事はなく、
妻から連絡を受けたときは家に居りましたので、
川越市駅まで妻の迎えに行って参りました。
強く雨が降っていたこともあり構内は大変な混雑で、
学校・仕事帰りの方々は、本当に大変だったと思います。

トラックを運転されていた方が無事で何よりでしたが、
初歩的なミスでこれだけの利用客に影響を与えたことに対する、
誹りは免れないでしょうし、詳しいことは分かりませんが、
遅延の賠償などもあるのかも知れません。

東武東上線踏切内でトラック炎上、送電線に接触
http://www.sponichi.co.jp/society/news/2014/06/11/kiji/K20140611008345890.html
スポニチアネックス 2014年6月11日20時29分配信


今回の事故は、物損事故ということになるのでしょうが、
東武東上線では、飛び込み等の人身事故による電車の遅延が多発しています。
My News Japanでは、最も死亡率が高いのが東武東上線という記事が出ています。

「人が死にやすい鉄道」1位は東武東上線、死亡率でトップ
http://www.mynewsjapan.com/reports/1213
佐藤裕一 2010年3月18日16時21分配信


困窮等の経済的な理由、あるいはイジメ、人間関係のストレスなどが、
人身事故を引き起こしてしまう根本原因であると思いますが、
究極的な解決の手立ては残念ながらありません。

一方、東武東上線のハード面の対策もやや遅れている状況も否めません。
2016年に漸く、川越駅と朝霞台駅でホームドアが設置されるとの報道もあります。
これは、川越駅で起きた視覚障害者の方の痛ましい事故を受けての対応であり、
転落防止には勿論役立ちますし、ホームでの人身事故には一定の効果もあるでしょうが、
東武東上線では踏切に立ち入っての人身事故も多発していますので、
ハード面での全面的な対策は困難な面もあります。

ホームドア設置には、川越市と埼玉県が積極的に動いたとのことですが、
電車は公共性が高いものの東武鉄道は民間会社ですから、
東武鉄道に対策の申し入れを行うなど、自治体が可能な対策にも限度があります。

一度電車が止まると、通勤、通学、帰省の乗客に大変な影響があり、
どの程度かは測りかねますが、社会的損失も甚大でしょう。
自殺が起きない社会、イジメを見逃さない社会の構築は理想ですし、
自殺やイジメを防止する仕組みを作ることは喫緊の課題ですが、
抜本的な解決を見込むことが難しい現代社会において、
当座の対策としてハードのホームドアに頼らざるを得ないのかな、と。
何とも無力であると感じてしまいます。