夢を見た。
ある一室、
幼児がおもちゃで一人遊びをしている。
隣の部屋でそのお母さんと
僕が話をしている。
旦那さんは遊び呆けていて、
ギャンブルと浮気を繰り返す。
それでも彼女は、
旦那を愛し、
彼とその子どもと暮らすことが
幸せでたまらなかった。
しかし、旦那は子どもを
見てくれているわけではなく、
自分が一日中働いて帰っても、
家にいない。
そんな日々から、
自分の存在意義を見失う。
ただ一言、旦那から認めてもらえる
言葉がほしい。
苦笑いでそんな話をする彼女は
本当に、旦那と子どもが大好きなのだと
感じさせる。
そして、こんなにも大きな『好き』を
持っている人は
それだけの魅力もある。
その時、旦那が帰ってきた。
僕が挨拶をすると、
「なんだかんだ言って、
お前も同じことしてんじゃん」
と、ふざけて言う。
どうやら勘違いされたみたいだ。
ただ、その言葉から読み取れる感情に
嫉妬はなかった。
安堵と、喜び。
「こんなことなら、
無理して一緒にいる必要はなかったなぁ」
おそらく本心であろう言葉の刃を、
旦那はいとも簡単に振り下ろした。
彼女は下を向きながら
苦笑いを崩さなかった。
がんばって耐えていた。
なのに・・・。
その表情を見ていると、
僕自身に感情がかぶさってきて、
次の瞬間、
僕は声をあげて大泣きしていた。
彼女がどれだけ、
旦那を愛し、子どもを愛し、
頑張ってきたかを
知っていたから・・・。
目の前の彼女は、
僕の行動に驚き、
自分自身は泣くこともできない状況だった。
朝起きると、
涙がこぼれていた。
教訓、
僕はカウンセラーに向いていない
というお話。