その時の僕はと言えば
自分探しの最中だったと思う。
過去に、
自分を出すことで周りに不快感を与えると
思わざる状況があり、
自分をおさえることで必死だった。
そんな自分は何も楽しくなかったし
「周りも、自分といると退屈だろうな」
と感じていた。
そんな時に出逢った役者さんたちは
とても楽しく、自分を持ち、周りに笑顔を提供していた。
確実に自分を出しているのに
すごく周りの人たちをいい気分にしている。
こんな人たちのように自分もなりたい!
その気持ちから芝居を始めた。
今思えば、素直な人たちなのだと思う。
僕の素直は、本質的に未完成であり
まだ人には見せてはいけないもの。
あの人たちの素直は、見せることで
周りを温かい気持ちにさせる完成されたもの。
ありのままに生きて
それに携わる人たちも
幸せになれる。
そんな人間に俺はなる!