開発現場でよく発生するものの一つが、要件定義のトラブルです。
要件の、言った・言わないは、議事録などドキュメントを駆使して何とか防ぐように
頑張る事ができますが、ドキュメントだけではどうにもならないのが、お客様の要件
決定問題です。
「要件決定問題」と漠然と書いてしまいましたが、つまりは、要件がわからない・
決まっていない・決められないという状況です。
課題に対して、メリット・デメリット・コスト・それに関わる人的労力など、様々な決定
要素を提示しても、お客様の本来の目的が曖昧になっていると、方向性が定まり
ません。
最終的には、「どうしたら良いと思いますか?」と聞かれるので、アドバイスを
させて頂く事はありますが、でも、基本的にはお客様の業務ですし、お客様に
意思を持って頂きたいと思っています。
意思決定に向けての材料が不足しているのであれば、何が問題で決定できない
のかをお話頂ければ、頑張って材料提示をしたいと思っています。
でも・・・
今までに、何度か要件が決まらない現状に遭遇した事があります。
その理由が以下があるように感じました。
・権限者が明確ではない。
・権限者が複数人存在し、それぞれの思惑が異なる。
・業務イメージがないまま、IT導入をトップダウンで命令されている。
このような状態で進めたシステム開発は、兎角、出来上がりのシステムとお客様
の思惑が異なったものになって、「使えないシステム」になってしまいます。
システム開発は、結構な投資コストが掛かりますから、お客様もそれなりに腹を
据えて取り組んで頂く必要があると思っています。
その為の一つとして感じている事は、漠然と「IT化を進めなければならない」という
のではなく、「自分達の会社のポテンシャルを高める為に、ITをどのように活用した
らより効果的か」という視点で考えて頂くのが良いのではないかと思っています。
考えた結果、「ITは必要なく、業務改善だけで充分に効果を発揮する」という結論
に至っても良いと思っています。
無理して導入する必要なんて全くない。
「自社の可能性を最大限に高める為に、何が必要か。」
その事を中心に考えて頂いて、その為のITとして有効活用して頂きたいと思って
います。
