ヨーゼフ・ラッチンガー、(バイエルン方言)ベネディット16世。
先日、彼の法王退位のニュースが流れた後、初めて知人のFを訪問しました。
彼女はとても敬虔なキリスト教徒です。
日本でも通称パパ様と呼ばれるローマ法王は、キリスト教徒にとっては「父」と同じです。

Fは怒り心頭に欲すといったところでしょうか
ローマ法王が強制退位させられたことが過去に一度、そのほかに自分から退位した人が一人、その後700年以上に渡って、死のその時まで法王は退位をしたことがありませんでした。
誰が「父親」を辞めることが出来るんだ
ドイツ人はバカだ。ドイツ人が「教会内で起こった児童性愛を表沙汰にして 法王が以前いた教会でも起こったことだから、『きっとラッチンガーも児童性虐待を行っていたんだなんていうから、それが原因で退位かも知れない。その上、書類の盗難があったり、それだってベネディクト16世のせいでは無い。イタリア人は『そんな過去の事は掘り返すな。我々の父に選ばれたことに変わりはない』と言っているのに、ドイツ人は『本当のことを言え。お前も加害者だろう』だなんて騒ぎ立てて

と一気に捲し立てました。
そうです。最近は自分の子どもが生まれても親としての自覚が無い人もいるので、その人たちにはピンと来ないかもしれませんが。。。
反対を言えば、自分の親が「私もう疲れたからあんたの親、辞めるわ」と言われたらどう思うでしょうか
私の母は私たちを捨て、数年間、音信不通で好き勝手していたようです。
帰ってきた母を私たちは許せないであろうと話したこともありませすが、やはり親子であることに変わりは変わりはありません。私たち兄弟が怒ったのは、それぞれに違う意味合いがあったのかもしれませんが、私は「親だろう、何があっても親としての義務も果たさず家出なんかしやがって」でした。
ローマ法王に対しても同じような感情があります。

Fの話によると、ラッチンガーはローマから引っ越すことも許されないし、人前に出ることも許されず、死ぬまでほぼ誰との交流もできず、ベネディクトを名乗ることも許されないそうです。
彼は、空気のような存在で、誰の前にも姿を現さず、人生が終わるその時までひっそりと生きていくことを強要されるようです。それでも、退位の意志は変わらないようです。一生誰の前にも出ず、枢機卿を名乗ることも出来ずに生活する道を選んだようです。
ヨハネ・パウロ2世の姿を、ベネディット16世は思い出さなかったのでしょうか 彼は大変な病気の中、杖で体を支え、まともに喋ることも出来なくなったのに、人生の最期のその瞬間まで、私たちの「父」でいてくれました。

とても悲しさを感じます。