筑駒、開成がホームページで各大学への進学者数を発表しています。学校の合格者数実績は、多くの学校が公表しています。ただ、国立大学と私立大学の重複等があり、進学者数の方がより適切に実態を反映していると言えるでしょう。進学者数を一般に公表しているところは少ないです。男子難関校では、前記2校と武蔵くらいしか私は知りません。

 

筑駒と開成の進学者実績をまとめるとこんな感じ。直接関係者でもないのに、つい数字をみると何か分析したくなります(笑)。国立と重複する私大医学部や早慶をそのまま加算できるのが進学者実績を利用するメリットです

 

項目 筑駒 開成
進学者総数    177       413   
東大 66% 45%
東大、京大、国立医学部+
難関私立医学部、医科大
(慶應医、慈恵医、日本医大、順天医)
80% 64%
上記+東工大+一橋 83% 70%
旧帝大+早稲田+慶應
+医学部
96% 86%

 

率は進学者総数に対しての率ですので、通常の集計(定員や卒業者数に対する)とは少し違います。本来、総進学者数はドロップアウトが多少いるとして、ほぼ卒業者数かそれより少し欠ける数になるはずです。しかしながら、筑駒、開成両方とも定員に比べ進学者総数が結構多いです。これは、大学に入学しながら他大学の受験をめざすいわゆる仮面浪人が一定数いるからではないかと推定します。仮面浪人が成功すれば、進学者数として2回カウントされることになるので、進学者数>卒業者数となっても不思議ではないです。
筑駒は旧帝大、一橋、東工大、医学部、早慶以外の進学者は極めて少なく5人くらいです。これはすごいですね。
現浪比率は筑駒が67%、開成60%くらいです。東大合格者中の現役比率は、筑駒、開成ともに75%で現役優勢です。一方、早慶となると、筑駒36%、開成40%と、現役が少数派になります。ちなみに、同じく進学者数を公開している武蔵のデータをみると、早慶の現役率が65%、東大の現役率が45%でした。対照的で面白いです。

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