先日の記事の兄弟の話ですが、その中で、引用した論文と下記の本でデータに違いがあると書きました。
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日本人の9割が知らない遺伝の真実 (SB新書)
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特に大きな違いがある算数に関して、両方のデータを並べておきます。
本、論文中には、データは棒グラフの形でで掲載されています。そこから私が目分量で読み取ったので、このブログ記事での数値その他に関する責任はすべて私にあります。また、文言もわかりやすくするため、変えてある部分もあります。正確に知りたい方は必ず原典を参照してください。兄弟の類似性はデータから私が、データを基に勝手に算出したもので、原典とは関係ありません。
算数の学業成績に関するデータ
要因 | 本[1] | 論文[2] |
---|---|---|
遺伝 | 0.72 | 0.26 |
共有環境 (家庭環境) |
0.04 | 0.54 |
非共有環境 (上記項目 以外の要因) |
0.24 | 0.2 |
兄弟類似性 | 0.4 | 0.67 |
[1]日本人の9割が知らない遺伝の真実
[2]日本生理人類学会誌 Vol.22,No.2 2017, 5 107 - 112より引用
遺伝の影響が大きくなると兄弟類似性が下がるのは、意外な感じを受けるかもしれません。これは、遺伝の兄弟での相同性は半分ですが、家庭での共有環境の影響は兄弟で完全に同じとしているからです。
遺伝の影響3倍近く違うので、結構インパクトが大きいです。どっちが正しいんだろう。私のデータの見方が間違っているかもしれないので、すごく気になっています。