政権の中枢を担う重要閣僚の政治資金木瀬法違反とも思える不祥事の発覚で、政治と金の汚染国家日本の現実が突き付けられ、株安などの暗い日本社会の中で、際立つような新鮮さのニュースが、米国からのプラネット・ナインの発見のニュースだ。


発見とは言えないが発見だというニュースである。



発見されたのはプラネット・ナインだ。


謎の惑星というべきか。



 太陽系の最外縁部にある地球の十倍の重さの巨大惑星がを発見されたという。いや、巨大惑星というより巨大惑星を含む惑星群が発見されたという。いや、巨大惑星群の可能性があるという発表があったという。天文音痴には、可能性だけなら発見でも何でもないではないか、そんなに世界的なニュースになることはないのでは、などと御託を並べるが、それは違うようだ。可能性は存在の証明の第一歩で、単なる可能性ではなく、存在がほとんど証明されたような可能性らしい。そんな説明で納得できるほどの知的要素を持ち合わせてない当方には、なお、分からなくなるが、兎にも角にも、新惑星群の存在の可能性があると言うだけはわかる。



カリフォルニア工科大学の研究チームが発表では、

「プラネット・ナイン」と呼ばれる惑星の大きさは、地球の約10倍、冥王星の約5000倍だ。太陽系外縁部を非常に細長い軌道で巡っている。太陽一周は1万~2万年かかるらしい。もちろん地球は一年で一周するのだ。



さて、そこで天文音痴の発想自由な人間は愚かな発想である。太陽一周が一年だから、もしこのプラネット・ナインに人類と等しき生命体がいると仮定すると、つまり人間がいると仮定すると、その寿命は何年になるのかと考える。つまり何歳まで生きることが可能かと考える、日本人女性の平均寿命八十歳を超えているから、それに、その、1万倍から2万倍の長い一生となるのだと感心する。単純にそんな計算が成り立つわけなどないが、でも、可能性がないとは言えないだけに、謎の天体への関心は高くなる天文音痴である。もし、プラネット・ナイン自分の分身的な生き物が生存していたらとも考える。神は地球上だけに自分をつくったのではなく違う星、つまりプラネット・ナインにも自分の分身的な生命体と置いたとしたら、いや完全に自分のコピー的な人間を置いたとしたら・・・と妄想が広がるが、そんなことは火星でも、他の惑星でも同じだけに、自分を天体の中にはめ込む考えは、訳がわからなくなる。


さて、太陽の周りを違った周期で回る太陽系惑星は、最初の頃は、水星・金星・地球・火星・木星・土星の6つです。

いや、天文学の黎明期の昔は、太陽も惑星と考え、太陽、水星、金星、地球、火星、木星、土星であり、地球の衛星である月も、そして木星の衛星も含まれていた。つまり、まだ惑星の概念が成立しない時代は、太陽も地球の衛星の月も木星の衛星も惑星と考えられたのだ。



 天文学の進歩が惑星の概念を変えた。そして、新たな惑星として天王星、海王星が発見されが、その間に、多くの小惑星も発見された。そして、謎の惑星の存在の可能性も予想された。そして、冥王星が発見され9惑星となった。でも、後に冥王星が惑星ではないと判定され惑星は8となった。それでも、謎の惑星の存在は否定されることはなく、天文学者たちの捜索は続いていたのだ。



 宇宙は謎に満ちている。一年が地球の1万年~2万年の長さになる星で、のんびり暮らしたいものである。