平安中期、のちに「三蹟」と称される藤原行成。

和様の書の完成形ともいわれる、行成の「白氏詩巻」!

 

あこがれのこの書を、なんと臨書しようという無謀な試み進行中☆

生温かい目で見守っていただければ幸いです。

 

内容は、白楽天(白居易)の漢詩8首ですので、1首完成ごとにあげていきたいと思っております。

 

今回、4首目。

 

白氏詩巻4

 

(1行目)夜宴酔後留獻裴侍中

(2行目)九燭臺前十二妹主人留酔(3行目)任歓娯飄颻舞袖雙花蝶(4行目)宛轉歌聲一索珠坐久欲(5行目)醒還酩酊夜深臨散更(6行目)蜘蹰南山賓客東山妓(7行目)此會人間曽有無

 

夜宴の酔ひの後に、留まりて裴(はい)侍中に献じき


九燭の台の前に、十二姝、主人留まりて酔うて歓娯に任せたり。

飄颻たる舞の袖、双花の蝶、
宛転たる歌の声、一索の珠。

坐(お)ること久しくして醒めむとして、還(また)酩酊す、

夜深けて散ずるに臨んで、更(また)蜘蹰す。

南山の賓客、東山の妓、
此の会、人間曽つて有りや無しや。

 

『日本名跡叢刊12 平安―藤原行成 白氏詩巻/本能寺切』二玄社、1977年

 

 

 

うーん行頭の位置からして揃っておらんな(汗)

しかし臨書しながらじっくり眺めていると、現在では常識外れのような筆順が見えてきたり、行成の書き癖なのか本当に面白い。確かにその筆の運びが効率的だったりする(学校の筆順はあまりアテにならない)。

あと毎回思うけど、なよっとしているようでかなり強い衝きなのも端麗で惚れ惚れします。筆の入りや抜きの角度……美しいです。

 

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