臨書つづき。引き続き、3×6=18字。


いつも、『中国法書選 8 曹全碑 後漢』(二玄社、1988)をお手本にしているのですが、今回問題発生。


不明字・エン


付箋で示している字、(拓本の摩滅でよくあることなのですが)一部消えて見えない! しかも、右側の解説には「兗(えん)」とあるのですが、字形がちょっとちがう……? しかも、字がマニアックすぎて、『五體字類』や『くずし字用例辞典』にないので、こういう書き方があるのかわからない!


ためしに『大漢和』を見てみました(写真右)。

ちょうど「兗」の右側に、「「兗」の俗字」とされる字を発見。

こっちにちょっと似てるかな……?




というわけで、ちょっとあやふやですが、今回の臨書です。


39.拝酒泉禄福長訞賊張角起兵幽冀兗豫荊楊


光和六年、復挙孝廉。七年三月、除郎中、拝酒泉禄福長。訞賊張角、起兵幽冀、兗豫荊楊、同時並動。



光和六年、復た孝廉に挙げらる。七年三月、郎中に除せられ、酒泉禄福の長を拝す。訞賊張角、兵を幽・冀に起こし、兗・豫・荊・楊、時を同じくして並び動く。