千歳船橋~用賀散歩 2月10日(土) | 東京散歩道

東京散歩道

「東京お散歩教室」主宰、小島信康が綴る身近な街の素敵発見探訪記。

お散歩ナビゲーター小島信康です。

 

今回は只今開催中の東京お散歩教室「第182回 千歳船橋~用賀散歩」の初日の様子を簡単にご紹介します。

 

出発は千歳船橋駅から。

 

まずは、駅前に置かれている、テヴィエの胸像を紹介。

 

 

テヴィエの胸像は、『屋根の上のバイオリン弾き』の開演707回を記念して、昭和57年(1982)10月に東宝が森繁久彌さんに寄贈したもので、これまで広島県の賀茂カントリークラブにありましたが、地域住民から「街のシンボルとなるものを作ってほしい」という要望を受け、森繁さんの家族が像を世田谷区に寄贈しました。

なお、生前、森繁さんは60年以上世田谷区に住み、同区の名誉区民でもありました。

 

テヴィエの胸像を見た後は、おやつの調達。

 

 

一軒目は、鹿の子のたい焼き。

そして、鹿の子のすぐそばにある、CHITOFUNA CUBE(ちとふなキューブ)へ。

 

 

買い物を済ませたところで最初の目的地である、東京農業大学「食と農」の博物館に向けて、お散歩スタート。

 

 

東京農業大学「食と農」の博物館は、世田谷区上用賀2丁目にある、学校法人東京農業大学と一般社団法人進化生物学研究所の協力のもと、平成16年(2004)4月に開館した博物館。

東京農業大学が明治24年(1891)の創立以来、長年培ってきた膨大な研究・教育実績を広く社会に発信するための施設で、農大の歴史、鶏の剥製標本コレクション、農大卒業生の蔵元紹介、酒瓶のオブジェや酒器のコレクション、古民家の再現ジオラマといった常設展示のほか、企画展示や講演会、各種講座や体験学習など、様々な取り組みを行っています。

なお、建物は1・2階が博物館、3・4階が進化生物学研究所となっており、博物館は無料で公開されています。

 

東京農業大学「食と農」の博物館の次は、進化生物学研究所バイオリウムへ。

 

 

進化生物学研究所バイオリウムは、世田谷区上用賀2丁目にある、一般財団法人進化生物学研究所が世界各地から収集した動植物コレクションを見学することができる、平成17年(2005)にオープンした「生き物空間」。

温室内では、熱帯果樹・水辺の植物・熱帯雨林の植物・マダガスカルの植物・アフリカの植物・オーストラリアのバオバブ・中南米の多肉植物・石油植物といった様々な熱帯植物を観賞できるほか、日本一の飼育数を誇るマダガスカル固有の原猿類(レムール類)をはじめ、アフリカ原産のケヅメリクガメなども観察できます。

施設は、「食と農」の博物館と一体化されており、無料で見学できますが、有料のバイオリウムツアーも開催されています。

 

進化生物学研究所バイオリウムの次は、馬事公苑へ。

 

 

馬事公苑に着いたところで、まずは、おやつタイム。

出発時に買った、たい焼き、ちとふなキューブ、そして、馬事公苑内にあるCAFE STANDのソフトクリームなどをみんなで頬張りました。

 

おやつタイムの後は、馬事公苑内を散策。

 

 

馬事公苑は、世田谷区上用賀2丁目にある、日本中央競馬会(JRA)が運営する馬事普及の拠点かつ、馬術訓練、馬術競技会開催の場。

開設は、昭和15年(1940)に予定されていた東京オリンピックに向けて、日本の馬術選手を育成する目的で昭和15年(1940)9月に開苑。

同大会は日中戦争の影響で中止となりましたが、昭和39年(1964)の東京オリンピックでは馬術競技が開催され、東京への招致が決まった2020年夏季オリンピック・パラリンピックでも、競技会場の一つに選定。

馬場馬術競技及び障害馬術競技並びにパラ・ドレッサージュ(障害者馬場馬術)競技が行われることとなり、平成28年(2016)12月31日をもって会場整備に伴う工事のため休苑。

平成29年(2017)、栃木県宇都宮市に事業所を移転し、「JRA馬事公苑宇都宮事業所」として事業を行ってきました。

その後、新型コロナ禍に伴い、東京オリンピックは1年延期して令和3年(2021)に開催。

用賀の本苑は令和5年(2023)11月3日にリニューアルオープンしました。

 

馬事公苑の次は、砧公園へ。

 

 

砧公園は、世田谷区に所在する、昭和32年(1957)4月1日に開園した面積約391,777㎡(平成27年7月1日現在)ある都立公園。

前身は紀元2600年記念事業として都市計画決定された大緑地で、戦時中は防空緑地、戦後は都営のゴルフ場として開放。

当初の造成テーマは、「家族ぐるみで楽しめる公園」で、この基本計画に沿って、自然の地形を活かし、芝生の広場と樹林で構成されるファミリーパーク区域と運動施設区域とに整備。

また、園内を谷戸川が南北に貫流しており、一番上流には吊り橋が架かっています。

 

 

今回、砧公園では梅林の様子をチェック。

ちらほら咲き始めてはいましたが、本格的な開花は、これからといった感じでした。

 

 

梅を観賞後、記念写真。

皆さん、撮影ご協力有難うございました。

 

記念写真の後は、世田谷美術館へ。

 

 

世田谷美術館は、砧公園の一角にある、昭和61年(1986)3月に開館した区立美術館。

アンリ・ルソーを代表とする素朴派や区ゆかりの美術家の作品などを展示する収蔵品展(ミュージアムコレクション)や大規模な企画展を行うほか、音楽会などの催し物やワークショップ、美術大学などの講座も開催。

また、区民が創作した美術作品の発表の場として区民ギャラリーの貸出しも行っています。

 

世田谷美術館でミュージアムコレクション展を鑑賞後、砧公園を出て、用賀プロムナードへ。

 

 

用賀プロムナードは、用賀駅北口から砧公園まで続く、「いらか道」(いらか=甍)の愛称で親しまれている遊歩道。

「自由な空間であること」、「五感に訴える空間であること」、「日本の道であること」といったコンセプトのもと、日本を代表する建築家ユニット「象設計集団」が設計・デザインを行い、昭和61年(1986)に竣工。

敷き詰められた様々なデザインの淡路瓦には、百人一首の和歌が刻まれているほか、各所にオブジェが配され、駅から世田谷美術館への導入路としての役割を果たしています。

 

用賀プロムナードの次は、無量寺へ。

 

 

無量寺は、世田谷区用賀4丁目にある、正称「崇鎮山観音院無量寺」と号す、浄土宗の寺院。

本尊は阿弥陀如来坐像です。

無量寺の創建は、光蓮社明誉上人無量寿広和尚が文禄元年(1592)に開山。

また、本堂左の観音堂に安置されている観音像は、天正年間(1573~1592)に品川の浜で網にかかった十一面観世音菩薩像を譲り受けた用賀の住人·高橋六右衛門尉直住が、夢告を受けて無量寺に奉納したといわれるもので、12年に一度、午の年に御開帳が行われ、「用賀観音」の呼び名で親しまれています。

また、境内は木々が多く、本堂前には樹齢100年を超える大銀杏が聳え立ち、寺の風景は「せたがや百景」の一つに数えられています。

 

こんなふうにあちこち巡って、用賀駅でお散歩は終了。

 

 

その後、有志のメンバーさんと鳥貴族 用賀店で懇親会を開いて、解散となりました。

 

ご参加くださいました皆様、誠に有難うございました。

 

それでは、またの機会にどうぞよろしくお願いいたします。

 

東京お散歩教室

http://tokyo-osampo.com