今年も有難うございました。 | 東京散歩道

東京散歩道

「東京お散歩教室」主宰、小島信康が綴る身近な街の素敵発見探訪記。

おはようございます。

 

今年もとうとう残すところ今日1日となってしまいましたね。

 

振り返ると今年は本当にいろいろありました。

夏には新型コロナウイルスに感染し、年末はストレス性の消化器疾患で寝たきり。

つらい一年ではありましたが、病から気づきも多く得ることができました。

 

特にストレスに関していえば、実は原因は散歩。

大好きだった散歩に対して、この一年は嫌悪感を抱いていたのです。

というのは、『ブラタモリ』を観て、散歩するには地歴の知識が完璧でなければダメだという思い込みにとりつかれ、下見に行って教育委員会の案内板などを片っ端から撮り、知らない単語や人名が出てくれば一言一句漏らさず調べていたのです。

 

最初は勉強になるなと励みもしましたが、自分用のあんちょこ作りも加わったため、資料作成の時間が倍増し、イベントまでに間に合わなくなりそうで、毎回時間に追われ、どんどんストレスが加算。

それが原因で結局体調不良にまで陥って、イベントそのものが開催できなくなってしまうという始末。

かえって逆効果という最悪の結果を招いてしまいました。

 

実際私がやりたい散歩は、みんなが知らない面白スポットの紹介や「この場所勝手に入っていいの⁉」「えっ、ここが無料⁉」みたいなところを皆さんに案内することや街の美味しいパン屋さんを紹介したり、野良猫の後をつけてみたり…。

そう、テレビ番組でいえば、『モヤモヤさまぁ〜ず』や『じゅん散歩』『出没!アド街ック天国』的なものをやりたかったのです。

 

それと、もう一つ大事にしたいのが懇親会。

講師が解説して歩き終わったら「ハイ、解散」ではなく、参加した皆さんが懇親会を通じてどんどんつながっていく、そういうイベントがしたかったのだと、闘病中、床の中で明確に思いがあふれ出してきました。

 

ということで、来年の目標はまずは「マイペース」。

勿論行った先の最低限の解説は、これまで通りしますが、学者さんが野外歴史講座でやっている「この句碑は安政何年に誰々が詠んだものを明治何年に誰々が建立した」みたいな、自分に関心がないこと(歴史は好きですが、教科書にも登場しない文人墨客のことなど)にまで手を出すのはやめていこうと思っています。

 

街歩きで専門的な知識を習得したい方は、今は他に数多の散歩会があるので、そちらにお任せをし、お散歩教室では学習よりもむしろ、野辺に咲く花や路傍に立つお地蔵様の愛らしさ、昭和レトロな建物や路地裏の景観の美しさ、地元で愛されているパン屋さんの納得の味に気づくなど、「五感で感じる」散歩をご提供しながら、お客様同士が仲良くなれるイベントを開催してまいります。

(現代アートや珍スポットなどの紹介にも力を入れていきます)

 

まあ、来年からすぐにというわけにはいきませんが、大前提として、まず自分自身がわくわくする教室を作り上げていきますので、会員の皆様、どうぞ見守ってください。

 

 

それでは、来年もお散歩教室をよろしくお願いいたします。

 

お散歩ナビゲーター 小島信康