埋もれたマーケット | 東京散歩道

東京散歩道

「東京お散歩教室」主宰、小島信康が綴る身近な街の素敵発見探訪記。

こんばんは(^-^)/


たまには、事業を運営する者として

日々リアルに感じていることなど綴ってみたいと思います。


食べ物、ファッション、各種サービス、何でもそうですが

企業の多くは購買力が高いとされる“若い女性”

(F1層/20-34歳の女性)のウケを狙って

商品やサービスの開発に必死に取組んでいます。


でも、新たなマーケットを開拓したいのなら

この世代を狙うより、もっと上、最近「アラ還」なんて

言葉が使われ始めた世代の女性をターゲットにした方が

より大きなチャンスをつかめるのではないかと私は思っています。

(そう思うというだけであって、お散歩教室 をそうした方々向けに

特化するという意味ではありません)


いや、仕事でお客様と接していて、いつも感じるのですが

アラ還世代の女性はとにかく、ものすごく元気なのです。


そして、好奇心・探究心共に非常に旺盛で

習い事や趣味の活動に大変熱心です。


昨今、若い女性は、例えばOLさんにしても

不景気から“腰かけ”なんて暢気なことが言ってられず

結果を出すために猛烈に頑張り過ぎて

お疲れ気味の方が実に多いです。


それに比べ、アラ還世代の女性たちの多くは

時間的にもゆとりができ、しかも身体はまだまだ丈夫

加えて蓄えも結構あるため、アラサー・アラフォー世代にはない

大きなポテンシャルを持っています。


お年寄りという年ではないですし、人生をもっともっと謳歌したい

だから本当は流行のお店にも行ってみたいし

お洒落だって楽しみたいのに、世の中のサービス全体が

若い人をターゲットにしているため、気後れしてしまい

引っ込み思案になっている、それが日本のアラ還女性の

姿なのかもしれません。


ですから、そうした「恥ずかしい」とか「年甲斐もない」という

考え方を取り除いてあげることができたら

アラ還世代の女性たちは持ち前のバイタリティーで

もっともっといろんなところに進出して行くと思われます。


ひいてはそれが日本経済の活性化にもつながるのだと

私は考えています。


※アラ還=「アラウンド還暦」の略。

30歳前後の「アラサー」、40歳前後の「アラフォー」と同様で

「還暦前後」という意味。