東京都水道歴史館 | 東京散歩道

東京散歩道

「東京お散歩教室」主宰、小島信康が綴る身近な街の素敵発見探訪記。

おはようございます(^O^)/


今回は東京お散歩教室 でもお世話になりました

文京区本郷にある無料で楽しめる面白スポット

『東京都水道歴史館』を紹介します。


こちらは平成7年4月にオープンした、東京都水道局が運営する

東京の水道400年の歴史を江戸時代と明治時代以降に分けて

実物大模型や歴史資料、映像を用いて紹介しているPR施設です。


見方は、まず2階に上がり、徳川家康が江戸入府時に

つくらせた小石川上水(後の神田上水)や、それ以後順次

つくられた江戸の上水についての資料を見学。


それから1階に下りて、明治31年の淀橋浄水場の完成を機に

以降急速に発展していく東京の都市水道に関する資料を見て

普段何気なく使っている水の大切さを知るといった構成に

なっています。


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正面玄関


入ると右手に受付があります。

(音声ガイド無料貸し出しあり)

左側にはコインロッカーも用意されています。


一部資料を紹介しますと…


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江戸上水史(2階)


江戸時代は水道のことを上水と呼んでいました。

江戸につくられた六つの上水がいつ頃使われていたか

こちらに記されています。


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発掘された木樋(2階)


平成12年に東京駅北口整備時に発掘された玉川上水の

木樋(もくひ)、つまり江戸時代の木製の水道管です。

松やヒノキなどが使われていました。


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上水井戸(2階)


昭和57年に千代田区内幸町で発掘されたものです。

様々な大きさや形の木樋が継手により連結され

上水井戸に水を運んでいました。


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長屋の井戸端(2階)


江戸の長屋と上水井戸の風景が再現されています。

よくできていて、まるで江戸時代にタイムスリップしたような

気分になれます。


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馬水槽[模造](1階)


正面上部が牛馬用の水飲み場、下(足もと)が犬猫用

背面に人間用の水飲み場が設けられています。

明治39年にロンドン市牛馬給水槽協会から東京市に

寄贈されたものです。

実はこれ、JR新宿駅東口に今でもあるのです。

皆さん、ご覧になったことありますか?


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水道本管


一番手前の管は口径2,900ミリ!

鋳鉄製の水道管の中では日本最大のものです。

羽村取水堰から村山・山口貯水池までの導水管に

使用されているものだそうです。

間近で見ると、かなりの大きさです( ̄□ ̄;)


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棒状音聴器


耳をあててからスイッチを押すと漏水音を聴くことができます。


まだまだ、たくさんの資料が展示されていて

子供から大人まで楽しみながら東京の水道について

学ぶことができます。


気軽に入れますので、皆さんも是非一度行ってみてください。


『東京都水道歴史館』

東京都文京区本郷2‐7‐1

9:30~17:00(入館16:30まで)

休館は毎月第4月曜日(祝日の時はその翌日)・年末年始