第39回神奈川県大会の感想 | 『邦空館 長津田空手クラブ』のブログ
出場選手、そして係員としてお手伝いして頂いた皆さん、応援の方々、お疲れ様でした。来年は40回の記念大会となり、企画も盛りだくさんです。試合に出ることも稽古の一環です。茶帯、黒帯の皆さんは全員試合に出場するよう今から来年に向けて稽古に励んでください。

今回の大会での入賞者は、宮崎由衣花選手と園田隼大選手の2名、それぞれ一般女子組手の部で優勝、4年生組手の部で準優勝の輝かしい成績を残しました。勝った人はさらに上の大会を目指して精進する、入賞できなかった選手諸君は、なぜ勝てなかったのか自分でよく分析して今後の稽古に反映させる、これが試合の目的です。

「勝敗にこだわるな・・・過程が大切だ」と我々はよく言います。勝ちにこだわるあまり、手段を選ばない、という行き過ぎを戒めるためです。その言葉は反語であり、勝負に挑む以上、勝つことを意識しなければ勝利を得ることは出来ません。このことは子供たちには理解しにくいと思います。ご父兄のみなさまがよく理解し、道場だけでなく、家庭においても道しるべを示してあげてください。

昔、武士は戦いの前に身を清め、心を鎮めて戦いに挑みました。清潔な道衣、着こなし、勝ちたいという強い意志、全てが調った時、気迫がみなぎり、相手を圧倒します。ある空手の達人は、試合に挑む時光が自分を包み、スポットライトを浴びているような感覚になったと言っていました。

率直に言って、長津田の選手にはまだ何かが欠けています。先生から言われたからやる、親から言われたから頑張る、では相手を圧倒することが出来ません。形の演武で審判や観客を感動させることは出来ません。自分の内側から絞り出す気力が気迫となります。

もちろん、言うは易し、行なうは難し。これが誰にでも出来たら全員チャンピオンです。少しでも近づくよう努力することで自分を高めていくことが大切です。自分たちはそのお手伝いをします。

一般社団法人邦空館
代表理事 松末和樹