民主党政権はこれまで自民党から「悪夢の民主党政権」と散々罵倒されてきました。本当にそうだったのでしょうか。新著『民主党政権 未完の日本改革』(ちくま新書)で、当事者としての分析を試みました。ぜひこの機会にお読みください。

 

民主党政権の実績に「沖縄密約の調査」があります。自民党政権は長い間密約の存在を認めてきませんでしたが、省庁に調査を命じ「広義の密約」の存在を明らかにしました。過去の政権がしてきたことを検証できることは、政権交代の大きな意義の一つです。

 

硫黄島の遺骨収集も民主党政権での大きな成果です。省庁の縦割りの弊害もあり遺骨収集は十分に進んでいませんでしたが、米国で資料を発掘し、これまでの実績を大幅に上回る遺骨を収容できました。戦後処理は与野党を問わず重要な課題です。