8月8日から10日まで韓国のソウルで日中韓議員の囲碁交流大会が開かれます。かつては日本が中心となって囲碁交流が行われていましたが、近年日本の国会議員では囲碁をたしなむ人の数が減り、しばらく途絶えていました。久しぶりの日中韓三国の議員による囲碁交流大会で、私も参加することになりました。

 

最近は囲碁も人工知能に席巻されており、プロ棋士も人工知能の打つ手を参考にし始めています。経済分野でも株の売買など投資判断に人工知能が使われています。軍事戦略など政治分野でも人工知能に頼る動きが出ています。しかし、人工知能は生身の人間ではありません。人工知能で合理的と判断されることが、人間の幸福につながるとは誰も保証はできません。

 

私が学生時代に興味深く読んだ本は、オルダス・ハクスリーの「すばらしい新世界」やジョージ・オーウエルの「1984年」でした。いずれも一見合理的と思える判断が人間にとってとんでもない社会を生み出す危険について述べています。今や古典に属する本ですが、機会があれば若い人にも読んでもらいたいと思います。