天使にラブソングを | No-Lの言葉の雑記帳

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英語や日本語、訳し方などについて気付いたことを書いています。
このブログを読んで新しい発見があれば幸いです。

また思い出したので。前にも書いたけど訂正版。

 

 

字幕は誤訳だらけ。

 

字数制限を言い訳にしてやりたい放題。

 

 

 

これは誤訳ではないけれど、残念な例。

 

『天使にラブ・ソングを2』の最後のコーラス『Joyful, Joyful』で、

 

 

 

“which the mornig star began” (字幕では複数の“mornig stars”になってるけど、sは聞こえない)

 

 

っていう歌詞が出てきて、これを

 

「明けの明星が始めたコーラス」 (昔見た字幕は「星が始めたコーラス」だったような???)

 

って訳してるんだけど、

 

 

The terms "morning stars" and "sons of God" are biblical names for angels, who express joy when events in God's plan unfold.

 

 

とあるように、“morning stars”は「天使」だから、

 

 

「天使が始めたコーラス(を)」

 

 

と訳した方がよかったんじゃない?

 

 

 

「明けの明星」は「ルシファー」のことを意味するというのはキリスト教徒にとっては常識だし。

 

 

 

 

せっかく“Sister Act”の邦題を「天使にラブソングを」にしたんだから、

 

共に歌おう 奇跡のコーラス

天使が始めたコーラスを

 

と訳せば、邦題とのリンクが完結して、神の計画(?)が成就したのに。

 

 

残念だ、残念だ。