皆さま、残すところ「平成」も残りわずかとなってきましたがいかがお過ごしでしょうか?

北青会、根本貫叡でございます。

さて、本日は2月22日で、ニャンニャンニャンという事で【猫の日】だそうです!

私は産まれてからほとんど猫がいない生活をした事がありません!
大の猫好きであります!

三年ほど前から現在のお寺で生活させていただいてますが、現在も家の中には、3匹の猫ちゃんがおります。

そして お寺あるある かもしれませんが、自然とお寺には野良猫が集まってくるので、外にも数匹は常にいるのですが、2年ほど前に6匹の黒&白黒の猫の赤ちゃんがお寺の本堂の軒下で産まれておりまして、そのうちほとんどの子猫ちゃん達は各々、成長ごとに自立?独り立ち?をして外の世界へ行かれたのですが、1匹の黒猫ちゃんだけはお寺の敷地内にずっと残りつづけてました。

一番人懐っこい性格なので、チビと勝手に名付け、うちの家族にも、檀信徒さん達からもとても可愛がられていたのです。

それからも年に2回ほど新たに子猫達が産まれ、旅立ちの繰り返しでしたが、残るのはチビ含め、いつも固定の三匹だけでした。

ゴミ捨てに行く時や、お墓参りに行く時にも付いてくる愛くるしいマスコット的な子でしたが、
年末に新年の買い出しに出かけてたところ、父から電話が入り、「チビが轢かれて亡くなってた」と聞かされました。
その時点では、まったく実感がないし、信じられない気持ちでしたが、帰り道、お寺に近づく毎に、
ヒドい轢かれ方したのかな、、、
見たくないなぁ、、、
本当にチビなのかな、、、?
と、複雑な気持ちになってました。

お寺に着き、父に聞いたら、家の前の納屋の下に移動してあげたとの事だったので、そちらに向かうと
チビの首まわりにでっかい白い襟のようなものがありました。

後々、話を聞いたところ、道路の真ん中で轢かれてたチビを誰かが車から降りて、後続車に轢かれない様、道の端に移動させた上に、夜の道で黒猫は見えにくいからとの事で白い紙袋を大きめに切り
取っ手の所を首にかけてくれ、わざと目立つ様にしてくれたようです。

幸い、チビはほとんど外傷がないまま綺麗な身体のまま逝くことができました。

この様な行動って、なかなか出来ない事だと思います。

亡くなった悲しみも、もちろんありますし、辛いし、かわいそうだったなぁ  とも思いましたが、
この様な亡くなった黒猫に対する思いやり、仏心を持ったその方の行動に、とても心が救われました。


人がやりたくない事を進んでやれる。


この事をこの先、心に持ち続け、様々な形で自分自身が行動する事で、その方への感謝のお返しにかえれればなぁ。
と思いながら、翌朝、家族でチビを送ってあげました。


そのお方に。

本当にチビの為にありがとうございました!!