こんばんは
フラワーセラピスト&自然観察指導員noriのブログにご訪問いただき、ありがとうございます
いきなり黄色い小菊の花の写真です。
見頃を迎え、さらに太陽の光を浴びると、本当に輝くように見えたので、その姿に引き寄せられていったのです。
秋が深まり、咲いている花が減ってきて、木の葉も落ちて周りが寂しい景色になってきたこともあり、なお明るい黄色は人の心を惹き付けたのでしょうね。
写っているのは小菊の花だけではないのですが、お分かりになりますか?
この写真のほぼ中央あたりの、黄緑色の物体があるのですが・・・
こちらがアップの写真です
前脚4本がとっても長い、透明感のある黄緑色のクモです。
名前はワカバグモ。
若葉の上に乗っていたら、同化する色ですよね。
このワカバグモは、ただ菊の上にいたわけではないようです。
菊の花でじっとして、寄ってくる虫を待ち構えているのです。
ちょっとわかりづらいですが、長~い前脚のせいか前のめりになっているように見える姿は、まさに臨戦態勢。
私が写真を撮ろうと近寄っても、逃げたりしません。きっとワカバグモは私のことなんてどうでもいい存在なのでしょうから。
「え、待ち伏せって言っても、黄色の上に黄緑って…近い色だけど、さすがにバレるでしょ(笑)」と思った人
これはしっかり同化しているんです。
人間の見る世界と、動物や鳥、虫たちの見る世界は違うのです。視力の差というのではなく、見える色が違うのです。
種類によって見え方は異なりますが、ハチのような虫たちは、赤色が見えないようです。
みなさん、虹の色の並びは覚えていますか?
外から赤、橙、黄、緑、青、藍、紫の七色です
私たちの目に見えるのは「可視光線」といいます。
私たちの目に見えない光も存在していて、虹の赤よりも波長が長いものを「赤外線」、紫よりも波長が短いものを「紫外線」と呼びます。
先ほど言ったように、ミツバチのような虫は赤色は見えません。虹の色の並びで言うと、それより内側にある黄色、緑、青、紫、そして私たちには見えない紫外線を識別できるのです。
※赤色のものが透明に見えるわけではありません。私たちが知る「赤」ではなく「無彩色」のように見えるそうです。
少し難しくなりましたが、私たちのようにはっきりといろいろな色を識別できるわでけではないということです。
ワカバグモと黄色の花色は、虫たちにはほぼ同色にみえるので、ワカバグモが待ち構えているのを判らず、菊の蜜を吸いにやってくる虫がいるのです。
可愛い、きれいと私たちが愛でる花の上では、ときには命がけの戦いがおこなわれているのですね。
大自然の中の一輪の花でも、庭先やベランダで育てている花も、どちらも自然界の一部なのだということ。
虫たちにとっては、在来種や固有種であろうと、園芸品種であろうと、区別はないのだということを感じました。
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