突如倒れた、父。




母は、

すぐに父の部屋の片付け始めた。




父の机の引き出しを開けると

「はなこさんへ」



父から母への手紙が、

かなり分厚くあったそう。




母がサッと目を通すと、

「いつも口うるさくて、

頭が痛かった。」

の文字が目に入った、と。



「出だしはそうかもしれないけど、

あとは感謝の手紙なんじゃない?

私に見せてよ。」




「ビリビリに破いて捨てたわ。」




「えっ?!

最後まで読まなかったの?!」




「読まないわよ。」




「・・・(絶句)」




父は、もう二度と話せないかもしれないのに。

父の言葉は、二度と聞けないかもしれないのに。




この2人、

何のために一緒にいたんでしょうか。




夫婦って?

人生って?




色々な形はあるでしょうけど。

なんとも、言えない気持ちです。




ただ、一つ言えること。

父は今も、生きています。

頑張ってますチョキチョキチョキ