『金光臨』撮影経験豊富な方の話では、このまま485系が金光駅に
帰りの運転まで居座るという説が高かったんですが、結局485系は
金光以西の鴨方・里庄・笠岡・大門・福山・備後赤坂のいずれかの
この583系『きたぐに』仕様が入線し、金光駅で帰りの運転まで
居座る事になりました。
ちなみに、485系はおそらく北陸・京都方面と思われますが、583系
『きたぐに』仕様は大阪地域、583系『シュプール』仕様は三ノ宮・神戸
の団体の移動用と配属されてました。そして223系2000番台は九州
方面の500系W編成→福山下車、福山~金光の連絡列車です。
ちょうどその頃お昼だったので、お昼ご飯を買って金光駅に戻ると、
新倉敷・中庄・倉敷辺りに待避してた223系2000番台も、4番線にて
それから夕方まで動きがないと予測して、せっかくだし時間も沢山ある
から、一路お隣りのレーシングドライバー長屋宏和さんの縁深い街
『玉島』こと『新倉敷』へと向かい、最高時速300kmで通過する新幹線を
撮影に行きました。
この新倉敷駅は山陽新幹線開通前は、まさに『玉島』駅だったんですが、
山陽新幹線広島?博多?延伸開通後に名前を『新倉敷』と命名し、地元
では新快速の『新快!(しんかい)』みたいに略して『新倉!(しんくら)』って
呼んでます。街自体はさほど賑わってはないんですが、新幹線開通と
共に駅前が大きく区画整理され、土地は整備されてるものの空き地が
かなり多く目立ちます。
『のぞみ』大改革前は、広島行きの『ひかり(300系16両編成)』が何本か
停車してたんですが、今では『こだま』のみで、最近登場した500系V編成
や、レールスター版の700系『こだま』運用の8両編成が最大で、あとは
100系の6両や4両といった超短編成しか停まりません。
見え辛いんですが、鼻の下に微笑む口のように見える空気口?が
見えるんですが、あれがあるのがJR西日本仕様の100系で、全盛期
には2階建て車両を4両搭載し、食堂車も連結して運転していた速達型
ひかり『グランドひかり』として運転してました。
その後、時代の流れで鉄道の駆動系に大きな革命が起きて、VVVF
インバーター制御の三相誘導電動機が登場してから、その装置を搭載
した第1号として300系が登場、そこから新幹線の基本イメージが大きく
変わり『ひかり』のさらに上をゆく称号『のぞみ』が誕生して、300系の
大量生産が行われ、やがて『VVVFインバーター制御』にも革命があり
300系に搭載していた変速音がはっきりしてた『VVVF-GTO制御』から
さらに省エネ・高出力が実現された現在の主流『VVVF-IGBT制御』が
誕生し、700系がその駆動装置を搭載してデビュー、もちろん大量生産
され、そこから今までの100系・0系の運用数が一気に激減し、置き換え
られていきました。
幼い頃、新幹線ってイメージが凄くしてたこの形状も、今では殆ど
見れなくなり、現在の基本イメージは700系なのかもしれませんね。
デビュー当時は、0系のフォルムを少しながら残しつつも、斬新で
シャープな顔つきであって、衝撃的だった印象が強く残ってます。
ちなみに、今走ってる新幹線の顔は全て、職人さんの板金の手で
見事な形を作り出してるんですよ。
コンピューター制御の機械では作られてません。
かつて16両編成で東京~博多間を走ってた100系も、こんなにコンパクト
な寂しい編成となってしまいました。
座席は『グランドひかり』時代にグリーン車として使用されてたと思われる
リクライニングシートを全席?に利用、もちろん2×2シートで座席間も広い
です。カラーリングは、JR西日本 山陽新幹線100系の標準色に変更され
遠くから走る姿を見ると…かつての東北・上越新幹線に見間違えたり?。
スピードは、全盛期の『ひかり』からは落ち着き、『こだま』らしく大人しい
走りとなってます。
おっと!ここまで100系の話ばかりでしたが、新倉敷を通過する現在の
主流の新幹線ももちろん撮影しましたよ。
たぶん、広島→東京の『のぞみ』です。
300系よりも量産数が多いんじゃないでしょうか?画像はJR東海仕様の
700系です。見分け方は、フロントマスクのヘッドライトの両サイド?に
『JR700』というロゴがあるか無いかです。
キャンペーン中は1号車・16号車に『AMBITIOUS JAPAN!』という大きな
デコレーションがJR東海仕様に貼られてました。そのキャンペーン中、
なぜかいつもJR西日本仕様の700系にしか当たりませんでした。
続きまして、最近大増殖中のN700系です。
始めは、なんでこんな超ブサイクな顔の新幹線が登場するんだろう…
だとか、コイツのせいで子供達のヒーロー?アイドル?500系が追い出され
世界に誇る東海道・山陽新幹線の速達型のイメージが潰された…だとか
凄く嫌いな印象が強い車両でした。
しかし、一度乗ってしまうと車内の快適さに衝撃受けたり、日に日に見慣れて
しまうからか、フォルムも別角度からカッコイイと感じてしまいました。
やはり、速さを感じる車両は、若干上から見下ろすアングルが、なんとも
シャープでカッコ良く見えますね!
自称『逆光のスペシャリスト(笑)』らしく、逆光を上手く利用して芸術的な
速さや曲線美を表現する画像もいくらか撮影できて、その中でも自信
あふれる作品が、こちらです↓
連写の中で撮影できた1枚ですが、あえて、はみ出るように撮影して
新幹線のダイナミックさを演出し、逆光を計算した上で曲線美を強調
するように露出を調整し、背景もちょこっとぼやけさせて絞り優先で
撮影しました。フォトコンテストに応募しよっかなぁ~。
さらに!「N700系が来た!」と思って連写撮影してたら、N700系にしては
なんと!!山陽⇔九州直通新幹線『さくら』の試運転でした!!!
ダイヤなんて何にも知らなかったんで、偶然のサプライズで撮影出来た
んで、かなり嬉しかったです。
未確認情報ですが、この『さくら』が運転開始しだすと、今の『ひかり
レールスター』が廃止になるという説もあります。そうなると、余剰と
なった700系『レールスター』仕様は、『こだま』運用になって100系も
完全消滅してしまうかもしれませんね。
そんなこんなで新幹線撮影してたら…真下の在来線で115系と同じ
モーター音がするけど、やけに長いレールのジョイント通過音がして
見てみると…金光臨の583系12両編成『きたぐに』仕様が大阪へと
帰って行ってました。
急いで在来線に乗って金光駅に到着、構内は2番線に485系が停車し、
ホーム上はラッシュ時の大阪駅以上の乗客で超ごった返してました。
左の115系が出発後、すぐに右の485系が京都方面へ向けて出発し、
暫くしたら583系『シュプール』仕様が入りました。
どうですか?左側・金光駅1番線(岡山方面)のホームの人の数!!
半端ないでしょ??普段、ローカルで静かな駅なんですが、この日は
臨時の駅員が総勢15名ぐらいいたし、警備員もホームの両先端で
撮影者に対して誘導してたんで、ごっつかったです。
通過する快速『Sunライナー』も、速度をだいぶん落として徐行に
近いスピードで通過しました。
その後、583系が出発し、暫くして最後の金光臨223系2000番台が
福山に向けて出発しました。
そして、金光駅は普段のローカルで物静かな雰囲気を取り戻し、
何事もなかったかのように人も少なくなりました。
以上!金光臨+レアな新幹線撮影レポートでした!