ここ最近、関東ではE231・E233系シリーズが大増殖するように
関西では223系と223系をベースにした新たな車両が超大量に増殖
されていってます。

そこで、我が地元・関西圏を走る通称『223系シリーズ』の車両を
ご紹介します。これを見れば、関東の人達も223系の単純さを
大いに感じると思います。



こちらは、223系の初号機こと0番台です。
『223系=新快速』という先入観があると思いますが、223系の
デビューは、関西国際空港の開業に合わせるように登場した
空港へのアクセス車両なんです!!!
だから、当初は関西空港開港までは阪和線内の快速列車として
営業して慣らし運転行い、その後開港と同時に『関空快速』
として走り知られるようになりました。
その後、日根野から空港線にしか行ってなかったのが、『紀州路
快速』として和歌山まで足を運び、そして現在、南路線の『直通
快速』として南紀(紀伊田辺や御坊)といった地域まで113系の
後継として221系と共に活躍しています。


こちらは、『新快速』の新時代を築き上げる第一歩として登場し
東海道・山陽本線にて衝撃的なデビューを果たした1000番台です。
この車両は言わずと知れた後に『新快速』として専用に運用しました。
現在では、この後紹介する2000番台が大量に投入され、かなり
貴重価値のある車両となってます。
個人的には、この車両が一番走行音が賑やかだったと思いました。
夜になると、パンタグラフを頻繁にスパークさせてるのが解ります。
今ではJR赤穂線・神戸線・京都線・琵琶湖線・湖西線・北陸本線を
活動拠点とし、新快速以外にも快速・普通として活躍しています。
ちなみに改正前までは時速120kmで走ってましたが、現在では
2000番台と共に時速130kmで新快速運用してます。


こちらは、『新快速』の増備車両として登場した2000番台です。
この車両の登場と同時に『新快速』が時速130kmでの運用に入った
と言っても過言ではありません。
この2000番台でも2種類実はあって、映像の右側に停車中の車両は
初期型となり、列車左上にある車両番号の表示が発光ダイオードと
なっていて、後期型の左側の車両は従来の装置を使った車両番号
表示となってます。後期型は確か…5000番台と同時期に登場したと
思われます。
この車両も赤穂線・神戸線・京都線・琵琶湖線・湖西線を中心に
新快速・快速・普通として活躍しています。


こちらは0番台が後に紀州路快速・関空快速の併結運転をする上で
不足となった運転台付先頭車両及び、現在の4+4両併結運転を
する上での中間車を補うために登場した車両です。
外観は2000番台初期型と全く同じですが、2000番台と2500番台の
大きな違いは、やはり内装ですね。
0番台もそうなんですが、新快速用は2×2のオールクロスシートで
こちらの0・2500番台は、関空から飛行機に乗られる乗客に配慮して
大きな荷物も持参出来るように通路を広くとってるんで、2×1シート
となって座席が少なくなってます。
たしか、通路側の座席には荷物を固定する装置もあったような気が…。
中間車の0番台と2500番台の見分け方は、窓です。
車両の両端の窓が、それまで縦長で2枚だったのが正方形の1枚ものに
なっていて、中寄りの窓は開閉不能となって、非常用の窓しか無くなり
触れづらくなってます。
これは1000番台と2000番台の違いの見分け方にも相当します。



続きまして…こちらは5000番台です。
この車両は、岡山~高松間を走る快速『マリンライナー』の213系車両の
老朽化により入れ替えるのと、瀬戸大橋線内130km運転に向けた車両
として登場したものです。
未確認情報によると、直接受ける瀬戸内の潮風で車両の耐久性や
強度が極端に短くなるらしく、その為車両の寿命も短いみたいです。
そこで、開業後というか走り出して20年ほどの213系の置き換えとして
この5000番台が登場しました。この車両になったおかげで、最高時速も
120km⇒130kmへとアップし、所要時間がアップしました。
ちなみに下の映像は、『マリンライナー』に無くてはならない、『223系
シリーズ唯一のグリーン車』とも言える5000系です。
この車両は見て解るように2階建て車両となってます。
ヘッドライトには、最近あまり点灯してないHID(ディスチャージ式ヘッド
ライト)が搭載されてます。今の車業界の流行的なパーツですね。
この車両はあくまで『223系』ではなくて『5000系』となってます。


続きまして~こちらは223系のローカル仕様こと、5500番台です。
この車両は、北近畿地域を活動の拠点としています。
車両は岡山地区で走る5000番台ベースの貫通型でホロも付いてます。
しかし、内装は完全なローカル向きでワンマン運転対応の装置が数多く
搭載しており、座席は223系の掟というか…2×2オールクロスシート
となってます。
また、この車両は通勤ラッシュともなると、後に紹介する6000番台と
併結運転して、京都からJR嵯峨野線(山陰本線)を運行します。
この車両のデビューには本当に驚きでしたね。予想もしてない豊岡や
福知山を挟む山陰本線で走る関西の近郊型電車ですから。
北近畿地方でのデビューをきっかけに、赤穂線とかにも登場しそうな
予感が…(爆)。




こちらは、2000番台をベースに開発されたり、改造が施された
6000番台です。
上の映像は、元は2000番台として新快速で活躍してたんですが、
221系との併結運転に対応すべく、MAX130km運転⇒120km運転
へと装置が改造されました。
2000番台との区別は、先頭車両のフロントマスクの非常用扉の
窓下や、乗務員用乗降扉にひかれているオレンジ色のラインです。
中の映像は、最近開通した『おおさか東線』を通って、西日本
唯一の地下路線である東西線も通る、尼崎~奈良間の朝夕限定
『直通快速』運用にあたる車両です。
これは2000番台ベースに開発された車両で、大きな違いは
パンタグラフを2機搭載しているところでしょうか。
下の映像のJR福知山線の篠山口・福知山行き快速も、ひょっと
したら同じ車両を使ってるのかもしれません。この2機の
パンタグラフを使うのは、地下の東西線を走る時だけ
なんですけどね。


この車両は…223系ではないんですが、223系ベースに作られた
交流・直流の両区間を走れるローカル仕様の電車『521系』です。
内装も見た目もさほど5500番台と変わらないんですが、敦賀以北の
北陸本線交流区間も直通で運用できるように、電源切り替え装置が
備えられた優れたローカル電車です。
この車両の外観的な違いは、223系に統一されたアンダーラインの
色が、鮮やかな青色に変わってるとこですね。
この車両の登場により、いよいよ北陸地区へも『223系シリーズ』
が増殖しはじめました。


最後に…ついに!!関西圏ディーゼルカーにもこのシリーズが!!!
ということで、ただ今テストラン真っ只中ですが、近々姫路と美作
地域を結ぶ姫新線の姫路~上月間でデビューする、キハ122・127系
です。キハ122は1両運転可能、キハ127系は2両でワンセットと
なってる車両です。
見たまんま…223系の顔をしたディーゼル仕様です。
先日、姫新線・姫路駅の高架ホームが完成して営業してますが、
それと共に姫新線の高速化事業が進み、線路や信号など各所で改良
が施されていってます。その高速化事業の完成と共にデビュー
するんでしょうね。
一度、薄暗い時間に地元(加古川)でテストランしてるのに遭遇
しましたが、遠くから見ると黄色と標準のヘッドランプやだいたいの
面影とかで、223系と区別つきにくいです。


そんな感じで、関西圏では223系と区別付かない列車が増殖しており
単純すぎる気がします。
せめて、アンダーラインの色でも路線によって替えれば、ちょっとは
インパクト違うんでしょうが。521系じゃないけど。
関東のE231系でもあれだけ顔が違うのに、関西の223系は…必ず番台
ごとに共通してます。