『ダイハツ町』交差点

だいぶん前に『大阪府堺市に世界が誇るシャープの

液晶工場移設!!』という全く予想もしてなかったニュースが

飛び込み、それから数ヶ月が経ちました。


そしてつい最近、今度は我が兵庫県にも液晶工場の誘致

というビックニュースが入ってきました。

メーカーは、今年より『松下ブランド』が消え、社名から全て

一新する『Panasonic』、場所は姫路市南東部の妻鹿という

場所です。

妻鹿は、魚釣り大好きな人達にとっては超有名スポットで

黒鯛(関西名:チヌ)の大物が沢山釣れる場所でありますが、

そんな播磨灘に面して、大阪ガスや関西電力の火力発電所

といったライフラインとして重要な大企業が聳え立ってます。

直ぐそばには、姫路市民の水瓶とも言える市川(いちかわ)が

流れており、和田山(わだやま)辺りより播磨灘に向けて

流れてます。


自分自身は、喜びと言うより「果たして、液晶工場がこんな所へ

誘致してきて成り立つんだろうか…」って思いの方が強いです。

大阪の堺にしては、同じ臨海工業地帯に製鋼所や関空からの

貨物輸送トラックが24時間絶え間なく排気を出してます。

なので、アクセスが良くても環境面に疑問視が生じます。

一方、姫路・妻鹿は、姫路市の沿岸部に色んな工場があり、

尚且つ東の我が加古川には神戸製鋼が、西の広畑には新日鉄

と、巨大な製鋼所に挟まれ、これもこれで環境面が問題視

されそうです。


阪神高速 京橋PAにて

なぜ今、液晶工場が山中の環境の良い純水を利用出来る場所

から、海沿いの重工業施設が立ち並ぶ海岸沿いへと誘致

されるんでしょうか?

やはり出来上がった商品の船での搬送のメリットを求めてる

んでしょうか?

確かに陸でのトラック輸送に比べて増して安全に輸送できます。

そして、トラックが走らなくなる分の排ガスも減り、道にも

トラックの数が減ると思われます。


果たしてこれで、大阪府と兵庫県は本当に財政が救われる

んでしょうか?


そして、大阪府堺市の場合は、工業用水管理の問題もあります。

大量の水を使用するんで当然、淀川もしくは淀川水系から工業

用水を頂戴するんですが、どうしても大阪市内を通さないと

工業用水を堺まで持っていかなければならなく、府と市で管理

問題が問われてます。

元タレント弁護士と元MBS(毎日放送)アナウンサーが、どう上手く

まとめて誘致に対して指示出すかが今後楽しみです。

大和川水系を使うという説は殆ど未確認ですが…。