ですが、ふと思い至りました。
もうひとつの世界がそこにあったのかもしれません。
『クロ』の世界が。

今回、たまたま『こちら側』の世界に留まれましたが、あるいは境界付近まで近づいていたのかもしれないな、と。
病気になることを恐れて生きてくのは、かえって不健康です。
『なってしまったモノは仕方がない。』
実は、検査を受けると決めたときにそう覚悟しました。
だとすれば、あとどれくらい時間があるのか。
そればかり考えてました。
結果的に、現時点で異常がないと診断されはしましたが、先のことはわかりません。
何事もなく来たので、この先もまた何事も無いような気がしているだけで、実はギリギリ向こう側へ渡ってしまいかけていたとしたら。
すでに『時間がない』バージョンを大真面目に検討してしまいました。
できることはやってしまおう。
出てきたのは、それだけですけどね。

何もなかったから、これまでどおり。
それだけはヤメにしたい。
そんなふうに、かる~く総括できたのが収穫だったと思います。
病院へ行ってよかったことがもう一つ。
数時間かけて検査・診察を終える間、たくさんの人が目の前を行き交いました。
最初、病人だらけだと思ったんですが、眺めてるうちにその人たちはみんな、病気を治そうとする人たちなんだと気が付いたわけです。
そこにいたのは、諦めてない人たちでした。
まだまだ、これからですね。
