方除の大社・城南宮 | 『遊び』のススメ

『遊び』のススメ

独自の視点で見たこと、聞いたこと、感じたことを書き連ねて参ります。(^^)v

いにしえより。
出かける方位の吉凶を方違え(かたたがえ)というテクニックでカバーしていたわけですが、時代が下がるにつれ、そんな面倒をやるよりも、方除(神様にお願いして凶方を祓う)がいい、となるんですね。

まったく、人間というやつは・・・。ガーン

城南宮は国土の安泰と都の守護を願って王城(都)の南に祀られたお宮です。
が、それ以前よりお社はあったようで、もとは神功皇后(15代応神天皇の御母君)の三韓征伐のときの旗と神功皇后の御神霊、大国主命が祀られていたところに、平安遷都に際してあらたに国常立尊(くにのとこたちのみこと)が祀られたということです。

平安時代末期にはこの鳥羽の地で、白河上皇が城南宮に隣接して離宮を造営し、院政を敷きます。
ここから約150年、4代(白河・鳥羽・後白河・後鳥羽)にわたる政治・文化の中心として賑やかに栄えました。
同時に、この頃からブームになる熊野詣に際し、時の上皇たちが7日間籠って身を清めつつ方除(道中の安全)の祈願を行う場ともなりました。
これが熊野詣出立の地、といわれる所以ですわな。

城南宮のご神紋

日・月・星の『三光』

城南宮では4月と11月に『曲水の宴』が執り行われます。
平安の庭と呼ばれる庭園に引かれた(曲がりくねっている)流水に盃が流され、自分の前を通り過ぎるまえに詩歌を詠み、その盃の酒を飲み干して次に流すという、貴族のお遊びが再現されます。
(実は今回、その下見に参りました。)

神苑の梅は今まさに満開。

梅の香り、初めてかも知れません。にひひ