それを機に地域振興に弾みをつけることはおおいに結構です。
が、それを役所主導で、というのは如何なものなのか。
大河ドラマを見始めてわずか数年ですが、その都度、その土地を訪れては歩き回っていて気付くこと。
それは大きくわけて2通りの状況でした。
ひとつは、ドラマ放映で注目される主人公が、その土地で大切にされている場合。
街のどこででも、その人物のことを熱く語る人たちがおいでで、人々の暮らしのなかに脈々と受け継がれていることのひとつなのだとはっきり感じられること。
もうひとつは、地元の人ですら知ってはいても、さほど興味もなにも無いような場合。
先の場合では、地域ぐるみでどちらかといえば民間が先に立って役所がフォローしてます。
後の場合では、役所や関係機関だけが盛り上がっていて、民間は醒めて見ていたりします。
ワタクシの穿った見方では、その度合いは関連施設の駐車場の整備率で測れるように感じています。
あるいは、最寄り駅周辺からの案内表示や施設へのアクセス整備にも現れているでしょう。
民間が動くには出資が必要になりますが、回収できようとできまいと、『見てほしい、知ってほしい』気持ちが先行しているようなところであれば、熱心にPRされています。
現在放映中の『軍師 黒田官兵衛』
ドラマの中では今、摂津国主・荒木村重にスポットが当たっています。
その居城である有岡城は、現在のJR伊丹駅前にありました。
(というか、鉄道を敷くのに城跡を半分つぶしたようです)
織田家に攻め落とされて少しの期間をおき、廃城になったまま現在に至ります。
城跡としては当時の石垣がわずかに残っていますが、ただの公園です。
今年は注目されていても、来年には人はいなくなるんでしょうなぁ。
果たしてそれが、『振興』なのか?ということです。
予算でやるのと、出資でやるのとでは、自ずと結果が違ってくるものです。
これね、いろんな事に通ずると思います。
お祭りなんかも顕著ですねー。
