『JR福知山線で事故、運転見合わせ中。乗用車と衝突か。』とテロップが出た。
おっさんらと『えらい事故やなぁ。』なんて話したことを覚えている。
家に帰ってテレビをみると、それどころではなかった。
脱線し線路から飛び出して、折り重なるように横たわる見慣れた車両。
上空から映し出された事故現場は、クルマと衝突したどころではないことが一目でわかった。
そこで某、救急無線を聞く機械を持っておりまして、スイッチ入れたらば・・・。
『△△救急○○より本部!』
『搬送先、至急指示されたい!!』
悲鳴のようなやりとりが続く。
周辺市町村からも応援の救急隊が駆けつけている様子も聞こえたが、相当に混乱していた。
事故からひと月くらいたって、福知山線を使う機会がきた。
先頭と2両目には、誰もいない。
乗りたがらないようだった。
電車は、現場手前付近に差し掛かると急激に速度を落とした。
車内では、無言で手を合わす人も。
いまなお、JR西日本はその責任を問われている。
それは当然だとしても、私は、あの事故は、運転士の自分可愛さからすべてが起こったことだと思っている。
ほかの運転士たちは、おなじ境遇にありながら、あのような無謀な暴走はやらなかったのだから。
ともすれば、たくさんの人たちの生命を預かっていること。関わっていること。
なにかを運転するならば、肝に銘じていただきたい。
自分の安全だけじゃなく、相手の、周囲のひとたちの安全こそを。
自転車だって、おんなじやぞ、コラーー


交通事故なんぞで、生命を失うことなかれ。
