福井の景勝地・東尋坊。
断崖が続く海岸線で、その地名の由来は昔の荒くれ僧の名と云われる。
なんでも、ランボーな東尋坊を若輩・覚念がその断崖から突き落とし、成敗したというお話。
今、これに尾ひれを付け足して、うっかりウットリするようなハナシに変えようとしているのが、地元観光協会。
東尋坊と覚念の間には、とある姫さまが…。
などと、三角関係に仕上がるのか。
さらには、流れ着いた異国の皇子と、それを匿った娘のイイ話という創作プランもあるそうな。
『自殺の名所』
などと言われ続けて、なんとか払拭したい気持ちはわかりますが…。?
伝承は、こうして創られてゆくのでございますなぁ。

でもね、ワタクシ思うのです。
『落ちて亡くなった僧の名が由来』
それで充分じゃないのか、と。
