先日、県立医療センターで退院支援会議が行われました。
主治医はじめ在宅連携室師長、外来師長、担当看護師や医療ソーシャルワーカー、理学療法士、母子保健室の保健師。
外部からは訪問看護師のわたしです(この日あいにく市の担当保健師は不在)
そしてご両親です。
母子保健室の会議の場はギューギューで熱気があります。
各専門の立場から一人の赤ちゃんがより良く退院できるよう皆で考え情報を共有し繋げていきます。
そしていよいよ明日は退院前の試験外泊です。
生まれて一度も病院の外に出たことがない赤ちゃんです。
自宅にやっと帰れます。
色々な思いがこみ上げてきます。
「よく頑張ったね。そろそろおうちに帰ろっ」と手を握るとぎゅーっと握り返してくれました。
お母さんの鼻をすする音が聞こえました。
一泊二日の試験外泊です。
そりゃ喜びも大きいでしょう。でも不安が大きいのが普通です。
その大事な試験外泊に1日分しか算定ができません。
つまり2日間行けないのです。行ってもステーションの持ち出しか保険外つまり自費を意味します。
こんな大事な2日間に算定が1日分しかできない。
病院や私たちだって夜勤やオンコールといえど交代勤務です。
お母さんは誰かと交代できますか?
お父さんは誰かと交代できますか?
病院から帰ってくる日
病院へ送る日どうして訪問を認めてもらえないのだろ・・
医師へも外来の看護師にも一番情報共有できる絶好の機会なのに・・
黙ってボランティアするのは簡単です(本当はダメ)
でもこれじゃ進めない。
でも不安な方を放置できないし赤ちゃんが気になる。
あああああ矛盾だらけだ。
どうやって声を届ければいいのか。
思考がぐるぐるぐるぐる・・・・・