第4回放送『釣巻和先生における特別漫学』 | Nちゃんねる(仮) 漫学

第4回放送『釣巻和先生における特別漫学』

『釣巻和先生における特別漫学』

 

今回のゲストは、漫画家『釣巻和先生』にお越し頂きました。

 

『釣巻和先生』とは、1987年生まれ。2006年秋の「アフタヌーン四季賞」にて準入選。現在は「月刊COMICリュウ」にて『くおんの森』、「もっと!」にて『のの湯(原案協力:久住昌之)』を連載中です。代表作には『くおんの森』『水面座高校文化祭』『童話迷宮』等がります。

 

そんな『釣巻和先生』アレコレ聞いちゃいました。

 

Q 漫画家になろう思ったきっかけは何ですか?

 

A 高校生の頃から「芸術」という物に触れ、美術の大学に進学し、油絵を描いていました。その頃から「芸術って何だろう?」と考えるようになったのですが、自分には難しすぎて分からなくなってしまい「もっと色々な人に伝わるものがいいな」と思いました。もともと絵を描く事と漫画が好きだったので「芸術?漫画?」と考えた時に、やっぱり「漫画を描こう」と思って描き始めたのがきっかけです。

 

 

Q 漫画家になって一番嬉しかった事、また辛かった事は何ですか?

 

A 『くおんの森』の第一巻が出るまで読者さんからの感想というものがなかなか伝わって来ませんでした。ですが、初めて読者の方に感想を貰い、キャラクターの名前を呼んで頂いた時は「私の作ったキャラクターがそこにいるんだな」と思い、とても嬉しくなりました。辛かった事は、大体の事は辛いと思うのですが、苦になるほど、そんなに辛いと思った事は無いです。漫画を描けているだけで楽しいです(笑)。

 

 

Q 作品を作る上で特に意識している点は何ですか?

 

A 意識しているというよりは、読んでくださる方が読んだ時に一度その世界に浸り、また現実世界に戻ってから頑張れる様な漫画になっていればいいなと思いながら描いています。

 

 

Q 最近気になる漫画は何ですか?

 

A 『キングアビス』という作品です。

 

 

後半は、作品『くおんの森』についてお伺いしました。

 

先ずはあらすじ。

本好きばかりがくらす町・栞ヶ浜。両親と共に亡き祖父の家がある栞ヶ浜へ引越してきた高校生の魚住遊紙(うおずみゆうし)。「書痴」と呼ばれた祖父の血を継いだ遊紙には、一度読んだ本の内容は忘れないという特技があった。転校生の栞ヶ浜学園で図書館に足を踏み入れた遊紙は、文字を喰う魚「紙魚(しみ)」を飲み込んでしまう。そんな彼の前に、不思議な少女が現れて・・・!?日常と幻想が入り乱れる、本づくしのファンタジー!

 

Q 作品の「世界観」について「本好きばかりがくらす町」という設定は、先生が本好きだからなのですか?

 

A 元々本は好きなのですが、その時担当してくださっていた方が私なんかより本好きで「書痴」でした。それもあってか「本についての話を考えてみたら?」と言われたのがきっかけで、本の話、図書館の話と言われた時に「描くならファンタジーがいいな」と思い、何か「空想を重ねていく」というのが本にはあると思ったので、そこからファンタジーにもっていきたいなと思い描きました。

 

 

Q 作画について何かこだわりはありますか?

 

A 絵を描く事に長所が無く、「しつこく描く」事だけが真面目に出来る唯一の取り柄なので、「ただひたすら描く」という事が私のこだわりですかね(照)。

 

 

Q 雑誌では作品がクライマックスに向かっていますが?

 

A 「ネタバレ」になってしまうので言えないのですが、最初は主人公の魚住遊紙が「巻き込まれ型」だったのですが、物語が進むに連れてどんどん自分から栞ヶ浜の謎に向き合って行く姿を感じて見て頂けれ嬉しいです。

 

 

Q 作品の見所は?

 

A 夜寝る前に「いい夢見たいな」と思ったときに手に取ってもらいたいです。「気が付いたらいい夢見れた」と思ってもらえるように描きました。


皆さん是非お手に取って「寝る前」に読んでみて下さい。

 

 

そして収録後にNちゃんねる(仮)恒例の質問をぶつけてみました。

 

Q 先生にとって漫画とは?

 

A そもそも人は皆、違う事を考えていると思います。その中で、同じ事を考えた時や意見が合った時言葉ではなかなか言い表せないのです。ニュアンスみたいなものが一緒なだけで「全く同じ考え方」という錯覚に陥るのですでもその錯覚が凄く有り難い物で「ただひたすら励みになる」と同時に、その「共有できる部分」を作品にする事が私にとって漫画だと思います。

 

結論!『表紙(扉)を開けばファンタジーの森!』



釣巻先生サイン

 

リュウコミックス 徳間書店

『くおんの森』 既刊5巻

著者:釣巻和

 

 

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