対照的な講演を聞くことがあったので、自戒の念を込めて。
5月から始まる総会シーズンもあとわずか。
よくあるのが、総会→研修講演会→懇親会、という流れです。
今年も東北各地でいろいろな講演を聞きました。
先日あったのが、
なかなかマニアックなテーマ「神社」。
総会というからには何かの集まりであってそれはだいたいの場合同業者の集まりが多いのですが、
講演のテーマは往々にして仕事から外れることがあります。
それはそれで勉強になるのでむしろありがたいのです。
マニアックなテーマだけあって静かに講演は進んでいきました。
約1時間(遅刻したので本当は1時間半)の間、
笑いが一つも起きません。
というか、
お話になられている方がそれを狙っていないのです。
まあ話の内容上笑いの取りようがないのかもしれません。
もう一つは、これは総会後の講演会ではないのですが「自転車の活用について」
日本はヨーロッパに比べて自転車の活用度が低く、
街の作り方や行政の在り方も自転車に全く理解がないという内容でした。
自転車に熱い方が行政を徹底的に批判するというよくあると言えばあるパターンなのですが、
講演された方はただ熱いだけではなく知識もデータもそろえ、
そして1時間の間随所に笑いを入れていきます。
おかげで最後まで集中して聴くこともでき、
今朝は早速自転車通勤にしてみたところです。
自分も話す側に回ることがしばしばありますが、
聞く側の立場からするとずっと聞いているだけというのは眠気を強く誘います。
しかるべきタイミングでしかるべき笑いや動きを入れていくことは、
話し手の責任というか、心がけるべきことなのだと思いました。
熟練の大学の先生なんかは誰に向けてしゃべっているのかわからない講義をすることがありますが
自分も含め多数の人間の時間を拘束するのだから
それなりに意義のあるものでないとやる意味がありません。
やったことにして他のことをしているほうがいいよね、ということになってしまいます。
最後まで飽きさせずに話を聞かせつつ、
自分が伝えたいことはきちんと伝える心がけ。
話し手になった時には気を付けたいと思います。